外交官としてロシア革命に遭遇
悲運の宰相・芦田均(1)
特別編集委員 安藤俊裕
[有料会員限定]
「政客列伝」シリーズはこれまで、首相にはならなかったが、首相に匹敵する存在感のあった有力政治家を取り上げてきた。今回はその例外として首相経験者の芦田均(1887~1959)を取り上げる。
現行憲法の制定過程で大きな役割を担った芦田は人格・識見、頭脳の明晰(めいせき)さ、演説のうまさ、どれをとっても日本の議会政治史上、トップレベルの政治家である。日本的な親分・子分の関係を好まない近代的合理主義の政治...
この記事は会員限定です。登録すると続きをお読みいただけます。
残り4451文字