2018年6月22日(金)

2社のiPhone 4Sを徹底比較 “サクサク感”はKDDI、メール機能はソフトバンク
ジャーナリスト 石川 温

モバイルの達人
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2011/10/17 7:00
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 10月14日、ついに米アップルの新型スマートフォン(高機能携帯電話)「iPhone 4S」がソフトバンクモバイルとKDDIから発売された。同じ端末が2つの携帯電話会社から同時に発売されるのは日本では初めてのことだ。2つのiPhoneの料金や機能を比較したうえで、発売直後の週末に実際の端末を使って通信速度とエリアの差異を検証してみた。

■ネットワーク品質に自信を見せるKDDI

都内のオフィス街や繁華街、住宅地、首都高速道路走行中にKDDI版とソフトバンクモバイル版のデータ通信速度を測定した

都内のオフィス街や繁華街、住宅地、首都高速道路走行中にKDDI版とソフトバンクモバイル版のデータ通信速度を測定した

 端末が一緒となると、競争ポイントは料金と通信エリア・品質になる。まず音声基本料金は、両社とも月額980円で電話会社内なら通話が無料となるプランがあり、ほぼ互角。パケット通信の料金ではソフトバンクモバイルの月額4410円に対し、KDDIは2012年1月末までの申し込みなら月額4980円(通常は5460円)という値付けで勝負してきた。それでも月額570円割高だが、これはネットワーク品質に対するKDDIの自信の表れだ。

 KDDIは今回の導入にあたり「iPhoneにもっと『つながり』を」というキャッチフレーズを掲げている。ピーク値の最大通信速度では不利であるため、800MHz帯周波数を使うことによる「エリアの広さ」をアピールしているわけだ。KDDIのiPhone 4Sは800MHzと2GHzの2つの周波数帯に対応する。郊外などでは800MHzでエリアをカバーし、トラフィックが集中する都心部は2GHzで対応するのが基本的な考え方だ。

 ソフトバンクモバイルはiPhoneでは2GHz帯周波数しか利用できない。1.5GHzも電波を持っているが、こちらは米グーグルの「Android(アンドロイド)」スマートフォンやポータブル無線LAN(WiFi)ルーターでしか採用できていない。iPhoneを全国で快適に使ってもらうには2GHz帯の基地局を整備する必要があるのだ。

 W-CDMA方式のソフトバンクはiPhone 4S発売前の会見で、下り方向が最大14.4メガビット/秒であることを強調。CDMA方式のKDDIは下りが最大3.1メガビット/秒しかないため、「ソフトバンクの方がダウンロードが5倍近く速くなる」とコメントしていた。

 果たしてソフトバンクとKDDIのiPhone 4Sは、つながりやすさとダウンロードスピードでどちらに軍配が上がるのだろうか。

■都内での通信速度は互いに譲らず

 まず都内4カ所で速度測定アプリを使い、速度を実験してみた。結果はソフトバンクが速いところも、KDDIが速いところもあり、どちらかが圧勝とはならなかった。少なくとも、ソフトバンクがKDDIの5倍近くというスペック値ほどの圧倒的な開きはなかったといえる。ソフトバンクの方が速い数字をたたき出すことはあるが、KDDIも負けていないという印象だ。

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