2018年11月22日(木)

2社のiPhone 4Sを徹底比較 “サクサク感"はKDDI、メール機能はソフトバンク
ジャーナリスト 石川 温

(2/4ページ)
2011/10/17 7:00
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iPhone 4Sの遅延テスト結果
事業者ソフトバンク
モバイル
KDDI
遅延584ミリ秒106ミリ秒

速度測定アプリを使い各地で測定した数値の平均値。数値が低いほど遅延は小さい

実際にウェブページを見ていて感じたのは、最初の表示が出てくるのはおおむねKDDIが速く、後から遅れるようにソフトバンクが表示を始める例が多かったこと。測定結果を見ても、レイテンシー(遅延)の値はKDDIが圧倒的に小さい。

つまりページ内のリンクをタップすると、KDDIは遅延が小さいため、すぐに反応して表示が始まるのに対し、ソフトバンクは表示の開始は遅いもののスループットが高いために巻き返して一気に表示するという感じを受けるのだ。「操作するとすぐに反応してくれる」という面では、KDDIの方が気持ちよく操作できる印象を持った。

2万6000人が集まったツインリンクもてぎ内のサーキットでも通信状況をチェックした

2万6000人が集まったツインリンクもてぎ内のサーキットでも通信状況をチェックした

携帯電話の通信環境は、人が多く集まる場所で著しく低下する。そこで15~16日に国内最高峰の自動車レース「スーパーGT」の最終戦が開催された「ツインリンクもてぎ」(栃木県茂木町)で実験してみた。主催者が発表した16日の来場者数は2万6000人。サーキット内は広いため、友人を探すのに携帯電話を使う機会が多い。レース前は暇な時間も多く、スマートフォンでネットを使う人をよく見かける。

レース前に通信速度を測定したところ、下りの通信速度はソフトバンクが平均1179キロビット/秒でKDDIが404キロビット/秒。都内などに比べると平均値が下がったようだ。併せて通話実験もしてみたが、どちらも快適に発信・通話ができた。

■圏内で発信してもつながらないソフトバンク

両社の圏内ギリギリのところで通話品質をチェックした

両社の圏内ギリギリのところで通話品質をチェックした

都市圏に住むユーザーが通信エリアで不満を感じるのは、郊外などに出かけたときが多い。そこで、栃木県の山あいで両社のエリアの差異を試してみた。

向かった先はツインリンクもてぎからクルマで5分ほどの距離にある旅館。エリアマップで確認すると、両社の圏内ギリギリのところに建っている。都心から3時間ほどの距離で、イベント施設の近くのため宿泊客もいる。

ソフトバンク版は電波をつかんでいる状態でも、発信できないことがあった

ソフトバンク版は電波をつかんでいる状態でも、発信できないことがあった

実験では、時報(117)に発信し、60秒間時報を聞く。その後で切断し30秒後に再び時報につなぐという手順を20回繰り返した。きちんとつながるか、60秒にわたって途切れないかを見るためだ。

15日18時ごろに実験したところ、KDDIは20回すべてでしっかりと発信でき、60秒間途絶えることなく時報を聞くことができた。これなら通話は全く問題ないといえるだろう。

一方のソフトバンクは端末が電波をつかんだ「圏内」状態で発信してもいっこうにつながらなかったり、つながるのに50秒近くかかったりした。発信中に「圏外」表示になったり、圏外でもなぜかつながったりするケースも見られ、20回のうち10回しかちゃんと通話できなかった。

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