ロシア隕石、重さは1万トン NASAが修正
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【モスクワ=共同】ロシア南部チェリャビンスク州に落下した隕石(いんせき)について、米航空宇宙局(NASA)は16日、大気圏突入前の重さは約1万トン、直径は約17メートルと推定されると上方修正した。当初はそれぞれ約7千トン、約15メートルとしていた。
隕石落下で大きな被害を受けた州都チェリャビンスク市では、一夜明けた16日、ロシア非常事態省の救援機が到着、医療支援や建物の復旧作業が本格化した。
チェリャビンスク州内務当局は同日、隕石が落下した州中部の湖周辺で1センチほどの破片を複数採取、隕石かどうか鑑定すると公表した。だがプチコフ非常事態相は「隕石の破片が発見されたとの報告は受けていない」と述べ、情報は混乱している。落下地点で放射線量に異常はなかった。
非常事態省によると、被害を受けた建物は集合住宅3724棟を含む計4480棟に達した。ユレビッチ州知事は16日、寒気を防ぐため優先課題となっている窓ガラス破損の修復は既に30%を終えつつあり、2週間でほぼ復旧できるとの見通しを明らかにした。
チェリャビンスク市では、千人を超えるボランティアの活動も始まった。重傷者らは特別機でモスクワに搬送する予定。
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