2019年4月22日(月)

テレビ、最後の挑戦 Google TVが示す未来(1)

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2011/2/18 7:00
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ネット動画とテレビの結び付きが強まる動きは,米国だけの話ではない。欧州でも,放送局がパソコン向けにインターネットで無料配信するテレビ番組の見逃し視聴サービスをテレビで楽しむ視聴スタイルが広がった。ネット動画の勢いを取り込むため,欧米ではWebサービスの利用機能を搭載した薄型テレビ,いわゆる「ネット・テレビ」の開発競争が激しさを増している(図2,図3)。米Apple社が開発した「Apple TV」のように,テレビに接続してネット動画を視聴するセットトップ・ボックス(STB)型の専用端末の発売も相次ぐ。

図2 欧米でテレビ向けWebサービスが花開く  VOD(ビデオ・オン・デマンド)やテレビ番組の

図2 欧米でテレビ向けWebサービスが花開く  VOD(ビデオ・オン・デマンド)やテレビ番組の"見逃し視聴サービス"などの動画配信を中心に,テレビ向けのWebサービスが欧米で広がりつつある。(a)は,Apple社が提供する「Apple TV」。(b)は,パナソニックが米国で提供するWebサービス。(c)は,Walmart社傘下のVudu社が提供するVOD。(d)は,Samsung社の米国向けWebサービス。(e)は,BBCの見逃し視聴サービス「iPlayer」。(f)は,Philips社の欧州向けWebサービス。

図3 ネット・テレビの出荷は2014年に1億台超に  DisplaySearch社の調査によれば,インターネットに接続できるテレビの出荷台数は,2010年に世界で4000万台を超える見通し。2014年には1億1800万台に達するという。インターネット対応がこれから本格化する北米や欧州,中国の伸びが大きい。データは同社の『Quarterly TV Design and Features Report』から。

図3 ネット・テレビの出荷は2014年に1億台超に  DisplaySearch社の調査によれば,インターネットに接続できるテレビの出荷台数は,2010年に世界で4000万台を超える見通し。2014年には1億1800万台に達するという。インターネット対応がこれから本格化する北米や欧州,中国の伸びが大きい。データは同社の『Quarterly TV Design and Features Report』から。

2008年以降に欧米でテレビ向けWebサービス「VIERA CAST」(2011年春から「VIERA Connect」としてサービスを拡充)を本格投入したパナソニックは,「欧米で,対応テレビの購入者がインターネットに接続する割合は,日本の2倍以上。今後は従来の中上位機種に加え,下位モデルでもサービスに対応する計画だ」(同社 AVCネットワークス社映像・ディスプレイデバイス事業グループ 企画グループ グループマネージャーの和田浩史氏)と,手応えを話す。

ある国内テレビ・メーカーの欧州担当者は言う。「ウチがやらなくても,いずれ誰かが始める。もうテレビをWebサービスに対応させることからは逃げられない」。

■テレビ業界の論争に一石

Google TVが注目を集める理由は,冒頭で紹介した「Cord cutting」の論争に新しい視点で一石を投じたことにある。Google TVは,ネット動画配信とCATVなど既存の映像サービスを,テレビを使って同じ土俵で扱う枠組みを提案した。

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