破綻した中国太陽光パネル大手が再建後の事業計画

2014/5/15付
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日経BPクリーンテック研究所

中国の太陽光パネルメーカー、無錫サンテックパワーは2014年5月13日、中国の順風光電国際有限公司(Shunfeng Photovoltaic International)傘下での事業戦略を明らかにした。

無錫サンテックパワーのEric Luo最高経営責任者(CEO)によると、順風光電国際有限公司グループの一員として、今後は太陽光パネルの製造、販売だけに留まらず、発電事業や、太陽光発電所の建設に関わる垂直統合型のサービスに注力していく。

発電事業については、順風光電国際有限公司グループが事業主体となり、2013年に、中国で合計出力約890MWの太陽光発電所を系統連系により稼働させた。その後、2014年5月13日時点で、系統連系した太陽光発電所を同1.2GWまで拡大している。

現在、進行中の建設プロジェクトも同約4GW分あるとし、今後、注力していくという。海外での発電事業も含めて、2016年内に同10G~15GWの太陽光発電所を系統連系する。

太陽光パネルの生産能力も拡大する。現在、無錫サンテックパワーの太陽光パネルの生産能力は自社工場で年間約2.5GW、OEM(相手先ブランドによる生産)による調達が同1GWで、合計は同3.5GWである。これを数年後には、同約5GWに引き上げる。

こうした拡大に向けた資金は、転換社債の発行や、金融機関からの融資などで賄う計画という。

現在、世界的な大手金融機関との協議を進めており、「約2週間後に資金面でブレイクスルーを導くような、大きな発表を予定している」(無錫サンテックパワーのEric Luo最高経営責任者)。

無錫サンテックパワーや、元の親会社だった中国サンテックパワーホールディングスは、2013年3月15日を期限とする5億4100万米ドルの転換社債償還を延期した。このほか、無錫サンテックパワーによる会社更生法の申請が、同3月21日に中国江蘇省無錫市の中級人民法院に受理されて以降、グループ全体の再建計画が検討されてきた。

その後、同11月に開かれた無錫サンテックパワーの債権者会議で、順風光電国際有限公司グループからの出資の受け入れに合意。2014年4月7日に、順風光電国際有限公司の株主総会で、無錫サンテックパワーの買収が決議された。親会社だったサンテックパワーホールディングスとの資本関係は解消され、江蘇順風光電科技社からの出資によって、 無錫サンテックパワーの再建は実質的に完了した。

(日経BP クリーンテック研究所 加藤伸一)

[メガソーラービジネス 2014年5月14日掲載]

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