2019年8月26日(月)

レンズなしカメラ、新構造のCMOSセンサーで実現へ

2014/1/15付
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米Rambusは、デジタルカメラ部の大幅な低コスト化と小型化に適した新構造のイメージセンサーを現在開発中だという。このセンサーは、コストや寸法の大半を占めている光学レンズをなくしたのが特徴だ。

原理的にはCMOS(相補性金属酸化膜半導体)センサーと信号処理LSI(大規模集積回路)によって、カメラに必要な主要機能を実現できる。今回、CMOSセンサーに光学特性を持たせる加工を施すことで、レンズ機能の一部を代替させる。同社は加工済みのCMOSセンサー部を0.8mm角にできると見ており、これにA-D(アナログ-デジタル)変換器と信号処理部を追加することで"デジタルカメラ"となる。詳細については、同社で開発を手掛けるDistinguished Research Scientist, Research DirectorのDavid G. Stork氏が、2014年2月20~21日に東京で開催される「Trillion Sensors Summit Japan 2014」で解説する。

同センサーが実現すればデジタルカメラを低コストかつ小型にできるため、あらゆる場所にばらまくような使い方ができる。コスト次第では、使い捨てにすることも可能だ。

ただしレンズを使う場合と異なり、CMOSセンサーで取り込んだデータを信号処理する回路を追加する必要がある。特に動画をリアルタイム処理するには、高い処理能力が要求される。しかし用途が広がるなど、光学部品を省くことによって得られる利点の方が大きいと同社では考えている。その背景には、信号処理能力のコストパフォーマンスが向上するペースが年率150%と、光学部品の年率5%(数値はいずれも同社の見積もり)よりも高いことがある。今後、光学系製品の開発時に、新たな設計パラメーターを加える必要が出てきたとも言える。

(日経エレクトロニクス 三宅常之)

[Tech-On! 2014年1月14日掲載]

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