2019年6月16日(日)

ABBはなぜ中国で存在感を高められたのか
スマートシティ戦略をアジア地域責任者に聞く

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2012/1/16 7:00
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 重電メーカーとして中国で存在感を示すスイスABB社。同社は日本では知名度がいまひとつのところがあるものの、グローバルでは13万人の大企業だ。本拠地はスイスだが、本社には300人しかおらず、経営陣は「飛行機がオフィス」と言うほど世界を飛び回る。
 そのABBが2011年11月23日から、プライベート・イベント「2011 ABB Power World」を開催した。場所は北京。ABBの経営陣はもちろん、中国の国家電力監管委員会、国家能源局、国家核電、国家電網といったそうそうたる公的機関の代表者が今後のエネルギー動向や政策を語り、ABBが中国に深く浸透している様子を来場者に見せつけた。エネルギー分野で、中国でここまで存在感を示す日本企業は少ない。
ABBはなぜ中国での存在感を高めることができたのか。日本企業が学ぶべきところはどこなのか。ABBにおけるアジア地域の責任者である、同社North Asia RegionのPresident兼ABB(China)社のChairman and PresidentのClaudio Facchin氏に聞いた。
(聞き手は、日経BPクリーンテック研究所 望月洋介)

――今回の「ABB Power World」で、中国でのABBのポジションの高さが垣間見えた。

ABBの中国における活動は、1992年に販売の合弁会社を立ち上げたのが始まりだ。それから20年間、経験を積んできた。

ABB North Asia RegionのPresidentとABB(China)社Chairman and Presidentを兼務するClaudio Facchin氏

ABB North Asia RegionのPresidentとABB(China)社Chairman and Presidentを兼務するClaudio Facchin氏

当時、多くの企業は中国を「低コストの生産拠点」として見ていたが、ABBは中国を戦略的な市場としてとらえて入ってきた。だから販売拠点を立ち上げ、研究開発、設計、生産などすべての段階でバリューチェーンを構築し、ポジションを築いてきた。今後は「アフターセールス」として保守管理などのサービスにも力を入れていく。分野としては電力だけではなく、工場の自動化などに関しても同様に取り組んでいる。

――中国における企業規模拡大のピッチが早い。

中国でいまや従業員は1万8000人である。2年足らずで3000人も増えた。今後も中国の国内総生産(GDP)の伸びを上回る勢いで成長を遂げる。そのために人材は製造面でも研究開発面でも必要だ。

――よく言われる懸念だが、中国進出の際に「中国側に技術を持っていかれる」という恐れはなかったか。

それが中国に投資しない理由にはならない。中国市場にはそれをはるかにしのぐ魅力がある。加えて、中国もさまざまな技術の国際標準の採用に前向きに取り組んでいるということもある。

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