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経産省、介護ロボット機器の展示会を開催

経済産業省は2013年6月12日、同省の庁舎別館でロボット介護機器の展示会を開催した。同省は2013年度から「ロボット介護機器開発導入促進事業」を実施しており、現在は開発支援案件を2次募集している。展示会は、第1次採択事業者24社のうち、早期の製品化が期待できそうな9件(9社)を集めて行われた。

会場には、介護をする人の動きをサポートするスーツや、介護を受ける人の移乗を助ける装置、居室に設置できる水洗トイレ、センサーなどを用いた見守りシステムといった介護機器が並んだ。

見守りは鮮明映像避ける傾向

見守りシステムでは、圧力センサーを内蔵したシートをベッドに敷いて要介護者の姿勢や位置、呼吸の様子を把握する「離床ベッドセンサー」が登場した。自動車用の防振ゴム・ホースなどを製造する東海ゴム工業(愛知県小牧市)が手がけている。シートが柔軟、薄肉で、横になったときの違和感が少ないとうたう。

センサーではなく、振動発電の仕組みを応用した見守り用マットも出品された。東リ(兵庫県伊丹市)が開発するマットは振動発電装置を組み込み、マットを踏んだときの振動エネルギーを電気に変換し、これを電源として、踏んだ情報をM2Mで送信する。ベッドの周りや部屋の出入り口などに敷けば、要介護者の離床や外出などを検知できるとするという。電池や配線を必要としないことが特徴。発電装置は、音や振動を使った発電技術のベンチャーである音力発電(神奈川県藤沢市)と共同で開発を進めている。

要介護者の抵抗感を減らすため、鮮明なRPG映像などではなく、シルエットのような画像でモニターする開発品も展示された。キング通信工業(東京都世田谷区)の「シルエット見守りセンサ(仮称)」やNKワークス(東京都千代田区)の「3次元電子マット(仮称)」は、赤外線センサーでベッド上の要介護者の様子を検知し、シルエット画像に変換してタブレット端末などに表示する。要介護者の起き上がり、はみ出し、離床などを検知できる。要介護者のプライバシーに配慮できるほか、CCDカメラなどと違って暗いところでもモニターできることなどが利点という。

経産相「思ったより進んでる」

展示会を視察した経済産業大臣の茂木敏充氏は「思ったより進んでいる」と満足げにうなずき「介護現場の負担を減らし、介護を受ける人が快適に過ごせるよう、こうした機器の開発を促進したい」と抱負を述べた。輸出などの市場拡大の見通しについて報道陣から問われると「まず、国内でしっかり普及させること。日本は課題先進国なので、ゆくゆくは輸出していけたら」と答えた。

(Tech-On! 赤坂麻実)

[Tech-On! 2013年6月13日掲載]

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