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ダイソン財団のデザインアワードで日本人が初受賞

英James Dyson Foundation(JDF)主催のデザインアワード「James Dyson Award 2013」(JDA2013)の選考結果が発表され、3人の日本人エンジニアによる義手「Handie」が国際選考(最終選考)の2位を受賞した。JDAの国際選考で日本人の作品が3位以内に入ったのは初めてだという。3人には、賞金として1万英ポンド(約150万円)が贈られる。

Handieの開発陣
筋電義手「Handie」(JDA2013国際選考2位)

JDF/JDAは、若手エンジニアの育成を目的に英Dyson(ダイソン)や同社創業者のJames Dyson氏が中心となって設立した財団およびデザインアワードである。「日常の問題を解決する」というテーマに基づいて、エンジニアリングやプロダクトデザインを専攻している大学生および卒業4年以内の大卒者からアイデアと試作品を募っている。日本や英国、米国など18カ国で国内選考(1次選考)が実施され、ここを通過した作品が国際選考に進む。国際選考では、Dyson社のデザインエンジニアによる2次選考と、James Dyson氏による最終選考によって順位が決定される。

JDA2013の国際選考で2位になったHandieを開発したのは、東京大学大学院卒の山浦博志氏と近藤玄大氏、千葉工業大学大学院卒の小西哲哉氏である。Handieは、筋電センサを利用した義手(筋電義手)だ。筋電義手の多くは手の動きを再現するために高機能かつ高価だが、3氏が調査したところ、実際には「傘を差して荷物を持つ」「ナイフとフォークを同時に使う」など単純な動きを支援する義手への需要が多かった。そこで、Handieでは、制御のための情報処理に専用端末ではなく一般的なスマートフォンを用いたり、部品を3Dプリンタで作製したりすることでコストを削減した。3氏は、今回の賞金をHandieの製品化に投入する予定だという。

「Titan Arm」(JDA2013国際選考1位)
「Cortex」(JDA2013国際選考3位)

なお、国際選考の1位は米国の「Titan Arm」、3位にはニュージーランドの「Cortex」である。Titan Armは、人の上半身の力を増大させるパワードスーツで、リハビリテーション用途などを想定している。Cortexは、骨折した部位を固定・保護する器具を身体の形状に合わせて作製するためのシステムで、一般的なギプスよりも軽量な構造を実現できる。Handieも含めて上位の作品は3Dプリンティング技術を活用している点も特徴である。

(日経ものづくり 高野敦)

[Tech-On! 2013年11月12日掲載]

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