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新型「エクスペリア」 ドコモ一押しの自信作

ソニーモバイルコミュニケーションズ「エクスぺリア Z SO-02E」(通信会社はNTTドコモ)

ソニーモバイルコミュニケーションズはガラス素材を使ったフラットなスマホ「エクスペリア Z SO-02E」をNTTドコモに供給、ドコモが2月9日に発売した。背面にガラス素材を採用してフラットで滑らかな面とし、タッチセンサー層と一体化した薄いディスプレーとすることで、本体は7.9mmの薄さとした。

画面は5型と大きく高精細なフルHD液晶を搭載、テレビ技術を応用した「モバイルブラビアエンジン2」により鮮やかな色彩の映像を楽しめる。高解像度のため、ウェブ閲覧や地図などの利用もしやすい。

カメラはソニーが開発した積層型イメージセンサー「エクスモア RS」のモバイル用を備え、明暗差が大きいシーンでもきれいに撮影できる。シーン設定をしなくても写真も映像もきれいに撮れる「プレミアムおまかせオート」を搭載した。

ワンタッチでつながる近距離無線通信NFCに対応し、テレビなどAV機器との連携機能も持つ。ドコモの高速通信サービスLTE(ブランド名はXi=クロッシィ)に対応、テザリング機能もある。おサイフケータイワンセグ放送、赤外線通信、防水・防じん機能も用意。ソニーの音楽体験を集めた「ウォークマン」アプリケーションも搭載した。

本体色はブラック、ホワイト、パープル。実売価格は8万円強、販売目標は年間100万台。

【日経産業地域研究所研究員の視点】

今回の製品は、NTTドコモの加藤薫社長が1月22日の春モデル発表会の場で、「イチオシ」と紹介した商品だ。ソニーにとっても、平井一夫社長が1月上旬の米コンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES)で、ソニーの技術資産を結集した「ワン・ソニー」の代表例として披露した自信作だ。

例えば、カメラはソニーが開発した最新の積層型構造のCMOSセンサーである「エクスモア RS」を搭載した。明るさが異なる複数の動画を瞬時に合成して、動画の中の暗い箇所と明るい箇所を同時に鮮明に再生できる機能があるなど、画像処理性能が高い。近距離無線通信のNFCを使った、テレビなどAV機器との連携機能にも工夫が見られる。ソニーモバイルのエクスペリアシリーズでは、昨年モデルからソニーの高音質化技術を盛り込んだ「ウォークマン」アプリケーションを搭載するなど、ソニーグループとしての一体化を強めてきたが、さらに踏み込んだ格好だ。

デザインもガラス素材を活用したフラットなボディーで、従来からの曲面状の「アーク」スタイルから離れ、新しいテイストに仕上げた。パープルはスマホでは新鮮な色として女性に好まれているようだ。

商品評価では、5型でフルHDという高精細・高解像度の画面、クアッドコア、カメラ性能の高さなどに加え、ガラス素材の洗練されたデザインで、「スマホ進化の先端をいくモデル」(IT専門家)として評価が高く、ヒットは確実との声が多い。気になる点もある。5型画面と一定の大きさがあるため、女性がポケットで持ち運びしにくいケースがありそうだ。外装は落下試験などをクリアした特殊強化タイプとはいえ、ガラス素材だけにカバーを付けた方が良いと考えるユーザーも多いようだ。

アップルの「iPhone5」との比較では、iPhone5はコンテンツやアプリ、クラウド連携を含めたトータルの使い勝手でいまだ業界をリードする位置にあるが、スペック的にはエクスペリアが優位。デザインも魅力的とあって、十分に対抗軸の1つになり得るとの声が目立つ。

価格実売8万円強
販売目標年間100万台
発売2月9日
OS米グーグル「アンドロイド4.1」
CPU米クアルコム APQ8064 クアッドコア(1.5GHz)
内蔵メモリー(ROM/RAM)16GB/2GB
画面サイズ5型液晶(解像度1920×1080)
連続通話約640分(3G)
連続待ち受け約480時間(3G)、約420時間(LTE)
バッテリー容量2330mAh
カメラメーン:有効画素数約1310万CMOS、サブ:同約220万CMOS
防水、防じんIPX5/7、IP5X
サイズ、重量幅約71×高さ139×厚さ7.9mm、約146g

【ベンチマーク商品】

アップルの「iPhone5」(通信会社はソフトバンクモバイル、KDDI)。前機種に比べ本体を縦長にし、画面を4型とやや大きくしながら、18%薄く、20%軽く仕上げた。最新半導体「A6チップ」や薄型で高精細の液晶「レティーナディスプレー」を採用、これまでで最も薄型・軽量としつつ、映像などの処理速度は従来の2倍とした。高速通信サービスLTEにも対応。

本体は酸化皮膜処理を施したアルミニウム製で、ダイヤモンドによるカットで面取りしたエッジやガラス素材を組み合わせ、仕上がりの美しさや手になじむフィット感を実現した。カメラは800万画素でパノラマ撮影が可能で、ビデオの撮影中に写真を撮ることもできる。耳になじむ形を追求した新型イヤホンも同梱した。

OSは最新の「iOS6」を搭載、200以上の新機能を用意した。スマホを介してパソコンなどをネット接続できる「テザリング」機能も使える。容量は16GB、32GB、64GBの3種類。連続通話は最大8時間(3G)、連続待ち受けは最大225時間。インターネット利用時の電池駆動時間はLTEと3Gで最大8時間、Wi-Fiで最大10時間。幅約58.6×高さ123.8×厚さ7.6mm、約112g、本体色はブラック&スレート、ホワイト&シルバー。2012年9月21日発売、価格は5万1360~7万2000円(ソフトバンク)、6万1680~8万2320円(KDDI)。

「新製品ウオッチャー」では、日経産業地域研究所が選んだ注目の新製品を、同業他社や販売店の担当者、評論家など3~5人の専門家が評価。新規性など12項目で競合製品(ベンチマーク商品)と比べた優劣を「非常に優れる」(6点)から「同等」(3点)、「非常に劣る」(0点)までの7段階で各専門家が採点し、その平均を算出しています。

■より詳しく知りたい方は「日経消費ウオッチャー」オンライン・データベース(有料)で

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