植物由来プラスチック原料を短時間で合成 名工大など

2014/6/13付
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日経テクノロジーオンライン

名古屋工業大学、自然科学研究機構核融合科学研究所、中部電力は2014年6月12日、植物由来プラスチック原料の「ポリ乳酸」をマイクロ波の非熱的効果を使って素早く製造する技術を開発したと発表した。

ポリ乳酸とはサトウキビやトウモロコシ、生ごみなどから取り出したでんぷんを発酵させて得られる乳酸を重合させて合成するポリマー。ポリ乳酸を原料としたプラスチックは、石油の使用量削減に寄与できることなどから普及が期待されている。

名工大など3者は、3年前に共同研究契約を締結。還流(温度一定)条件で乳酸(名古屋工業大学が担当)の重合にマイクロ波(核融合科学研究所が担当)を用いることに成功した。この過程でマイクロ波の非熱的効果を明らかにするという学術的知見も得られたという。

また、シングルモード波共振器を用いて、マイクロ波を電気成分と磁気成分に分離し、各成分がポリ乳酸合成に与える影響を調査。電気成分が化学反応の促進により有効であることを解明した。

現在は、エネルギーの効率的な利用に関する知見を持つ中部電力が中心となり、プラスチック生産プロセスなどへの応用に向けて取り組んでいる。応用が成功すれば、プラスチックの材料製造工程の低温化・短時間化ができ、省エネに大きく貢献する可能性があるとしている。

なお、この成果は、英国の科学団体であるRoyal Society of Chemistryが発行する学術誌「Polymer Chemistry」に掲載される予定だ。

(日経テクノロジーオンライン 赤坂麻実)

[日経テクノロジーオンライン 2014年6月12日掲載]

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