2019年9月17日(火)

アップル地図、改善もグーグルマップへ「遠い道のり」

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2013/3/14 7:00
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地図アプリを含む電子地図ビジネスは、15年には10兆円規模の市場に成長するとの予測がある。スマートフォン(=スマホ)ユーザーにとって、今や地図アプリは欠かせないもの。ユーザーが生み出す位置情報はマーケティングなどに活用すれば莫大な利益を生む可能性を秘めている。アップルが品質の低い自社製地図を強引にリリースした背景には、自社製マップの機能をアプリ開発者に組み込んでもらい「新OSとセットで囲い込みたいという意図がみえた」(情報通信総合研究所の小川敦研究員)。

改善後の3D表示はタワー型に

改善後の3D表示はタワー型に

リリース時、真四角に表示されていた東京タワー

リリース時、真四角に表示されていた東京タワー

しかし、一連の地図騒動により、アップルはライバルに塩を送る格好になってしまった。実際、アップルがアプリ改善に手間取っている間にリリースされたグーグルマップは公開後数時間でコンテンツ配信サービス「アップストア」の無料アプリ部門のランキングトップを獲得した。

グーグルマップは着々と進化を続けている。同社のOS「アンドロイド」向けアプリでは、すでに空港などの内部の構造や店舗が表示される「インドアマップ」に対応ずみだ。iOS向けは未対応だが、グーグルの牧田信弘プロダクトマネージャーは「デバイスやOSに依存するのではなく、全てのグーグルマップユーザーに最高の体験を提供したい」と意気込む。「終電の時間や周辺の商業施設、天気などより豊かな情報を盛り込み、地図を基本とした究極のユーティリティーツールを目指す」(牧田氏)。

やっとデジタル地図として一歩を踏み出したアップルマップ。だが、先を走るグーグルへの道のりはまだ遠い。

(電子報道部 富谷瑠美)

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