2019年9月24日(火)

アップル地図、改善もグーグルマップへ「遠い道のり」

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2013/3/14 7:00
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アップル広報によると、今回は地図上の場所表示の修正に加え、道路の色や建物のアイコンなどの表示の変更、車の運転時のナビゲーション機能の向上など7項目を改善したという。

アップル地図の改善点(日本国内、同社回答)
交通機関の駅ビル、地下鉄路線を追加
高速道路の色をグリーンに変更
消防署、病院、郵便局などのカテゴリーアイコンを変更
東京駅、皇居、東京タワーを含む3D画像を追加
ルート案内時、ナビゲーションの道路名の発音を改善
より広い道路幅のルートを選択するよう最適化
ルート案内中の有料道路の通知

今回の改善で、品質はどの程度向上したのだろうか。日本におけるOSMの活動を支援するオープンストリートマップ・ファウンデーション・ジャパン(OSMFJ)副理事長の古橋大地氏は「現在のアップルの日本国内地図にOSMのデータは使われていないようにみえる」と推測。修正により「少なくとも地図として機能するようになった」と評価する。

リリース時のアップルマップに散見されたのが測地系の変換ミスだった。測地系とは、場所を経度・経度で表す際の前提条件のこと。日本では02年まで緯経度を日本独自の基準(日本測地系)で表示してきたが、全地球測位システム(GPS)などに対応した国際基準(世界測地系)と約450メートルのずれがあった。国土地理院は02年4月1日から「世界測地系」に移行することを決めたが、国内の地図データにはかつての日本測地系をもとに作られているものもある。

測地系の変換や名寄せをせず、重複した「東大前」と「とうだいまえ」(参考:笹田忠靖氏作成「ここがヘンだよ!iOS6MAP」)

測地系の変換や名寄せをせず、重複した「東大前」と「とうだいまえ」(参考:笹田忠靖氏作成「ここがヘンだよ!iOS6MAP」)

異なる測地系のデータを結合する場合は経緯度を変換する処理が必要だが、修正前のアップルの地図はこの処理を怠り、旧日本測地系の経緯度のまま、正しい位置から450メートルほどずれて表示される駅などが散見された。駅の読み仮名である「とうだいまえ」と漢字表記「東大前」など重複データの名寄せの失敗、駅と商業施設といったカテゴリーの混同といったデータ不整合も多発。「使用に耐えうるレベルではない」として批判を招いていた。

インターネット地図配信サービスのマピオン(東京・港)で設計やサービスディレクションなどを担当し、現在、位置情報サービスGEOHEXの代表をつとめる笹田忠靖氏は「測地系の変換ミスや名寄せの失敗などのデータの不整合は、ほぼ改善されたようだ」との見解を示した。

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