2018年11月13日(火)

プラグインハイブリッド車、ひっそり発進
今後は市場が急拡大

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2012/4/16 7:00
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日本の自動車史において、2012年は一つの節目になりそうだ。1月末、プラグインハイブリッド車(PHVまたはPHEV)が国内で初めて量産車として売り出されたからである。トヨタ自動車の「プリウスPHV」がそれだ(図1)。

図1 「プリウスPHV」(左)の見た目は従来のプリウスとほとんど同じ (写真:筆者)

図1 「プリウスPHV」(左)の見た目は従来のプリウスとほとんど同じ (写真:筆者)

価格が320万円(グレードS)からと高額なこともあり、車両販売台数は1カ月当たり1000台前後とまだ少ない。今ではすっかり市民権を得たハイブリッド車(HVまたはHEV)に比べると1~2桁低い数字だ。同社の小型HV「アクア」が発売後1カ月で12万台の受注を獲得するなど大ヒットしており、同じエコカーとしてその裏側に隠れてしまった感もある。

ひっそりとした発進ではあるが、車両価格が今後下がっていけば、PHVの市場は急速に拡大すると筆者は予想している。PHVは、HVよりも燃費に優れており、充電インフラを気にしなくていいので当面は電気自動車(EV)よりも使いやすい。しかも、EVと同様に大容量の蓄電池を搭載しているので、停電時の非常用電源機能やスマートグリッドにおける電力需給調整機能といった副次的効果も狙える。つまり、単なる燃費改善だけではなく、日本が直面している電力危機の対策にも寄与できるのだ。

こうした点を考慮すると、HVよりPHVの方が社会に与えるインパクトは確実に大きい。実際、トヨタだけでなく三菱自動車やホンダもPHVを製品化、相次いで市場に参入することを明らかにしている。

経済産業省もPHVに期待する。同省は「次世代自動車戦略2010」で、2020年のEVとPHVの普及目標を15~20%と設定している。これは、台数に換算すると年間60万~80万台という販売規模である。EVとPHVが同程度に普及すると仮定すれば、PHVの年間販売台数は30万~40万台ほどということになる。

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