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デジカメも驚く高性能、標準機能を完全理解

プロが教えるiPhone写真ワザ(1)

 「iPhoneのカメラはスナップ写真ぐらいにしか使えない」――。もしあなたがこう思っていたら、それは大きな誤解だ。iPhoneのカメラ機能は世代ごとに進化し、プロのテクニックを学べば、驚きの作品が誰にでも撮れてしまう。日ごろ持ち歩いているiPhoneを本格的なカメラに変身させるための知識やプロのワザを伝授する。まずは、標準機能のおさらいから始めよう。

iPhoneは、内蔵するカメラそのものの性能が高い。まずは、標準機能をしっかりと押さえておこう(図1)。ズームやピントの合わせ方など、知っているのと知らないのとでは写真の出来に大きな違いが出てくるからだ。

図1 iPhone 5が搭載するカメラ機能

前面と背面、2つのカメラ

iPhoneは、2つのカメラを内蔵している。本体の背面にあるのが「iSightカメラ」、内側が「フロントカメラ」だ。当然ながら、メインのiSightカメラの方が、解像度などの性能が高い(表1)。

表1 iPhoneカメラ機能のスペック比較

オートフォーカスなので特に難しい操作も不要で、手ぶれなどに気を付ければ比較的きれいに撮れる。ただし、カメラの切り替えや、フラッシュなどは場面に応じて設定を変えることになる。

一瞬のシャッターチャンスを逃さないために、即座に変更できるように操作法を覚えておこう。

縦長画面のiPhone 5で注意しておきたいこと

iPhoneのiSightカメラ(背面のカメラ)で撮影した写真は800万画素。露出や感度は自動で調節されるので、明るい場所でぶれずに撮影できれば、L判でプリントしても余裕のクオリティーだ。

注意したいのは、最新機種の「iPhone 5」で構図を決めるとき。従来の「iPhone 4S」までと比べてディスプレイが縦長になったため、撮影前に見ている画像と、実際に撮影した写真の画角が異なるのだ。

それらを比較したのが図2である。プレビュー画面で見えていない部分も撮影されるので、注意が必要だ。

図2 縦長画面のiPhone 5では要注意

なお、多くのデジタルカメラ同様に、iPhoneでは縦横を自動的に判別する。撮る前にシャッターボタンのマークを確認すれば、縦横どちらで撮っているかが分かる。

通常は問題ないが、iPhoneを真上や真下に向けて撮影するときには注意が必要だ。自動的に縦横を正して表示するので、思っていた向きと異なると後で見づらい。

タップの場所でピントや露出を調整

図3 タップでピントや露出調整

iPhoneは、画面をタップして特定の場所にピントを合わせることができる(図3)。デジタルカメラのような半押しのテクニックは不要だ。

ピントを合わせた場所に応じて露出なども自動調整されるので、明るい場所をタップすると写真全体が暗めになる。暗い場所をタップした場合はその逆だ。タップした場所は、青い線で四角い枠が表示されるので分かりやすい。

四角い枠が点滅して、ピントが合ったら枠が消えるので、その後にシャッターボタンを押そう。ちなみに、長押しすると、ピントと露出を固定することもできる。

ズームやHDR、グリッドを使いこなす

写真を撮る前の画面に表示されている「オプション」では、HDR(ハイダイナミックレンジ)とグリッドのオン/オフができる。

グリッドは画面を9マスに分けた線を表示し、水平や垂直に合わせた構図が決めやすくなる。HDRは、オンにすると、1回の撮影で通常撮影の他に明るめと暗めの写真を1枚ずつ撮り、即座に適正部分を合成する。白飛びや黒つぶれがしにくくなり、コントラスト比の高い写真もキレイに撮れるのだ(図4)。

図4 HDRのオン/オフ比較

また、2本指でタッチして指の間を広げていくことでズームも可能(図5)。画像は粗くなるが、適宜利用したい。

図5 2本指の操作でズーム

光量は少ないが暗い場所で便利なフラッシュ

図6 暗い場所ではフラッシュ活用

背面のiSightカメラにはLED(発光ダイオード)のフラッシュが搭載されている。シャッターを押すと、撮影する直前に光る(図6)。強制的にフラッシュをオン/オフしたり、自動で判別する設定も可能だ。

ただし、デジタルカメラと比べて光量が少なく簡易的なものなので、ベストな写真が撮れるとは言いづらい。被写体が暗すぎたり、ぶれが気になるときに利用するといいだろう。書類を撮影するときなどにも便利に使えるはずだ。

臨場感あるパノラマ撮影も簡単

迫力ある写真を簡単に撮れるのが「パノラマ」だ。撮影画面の「オプション」から選択可能。iPhoneを縦に持ち、撮影したい範囲の右端または左端からiPhoneの向きを動かして連続的に撮影する(図7)。

図7 朝の太陽に向かって撮影したパノラマ写真。iPhoneを横向きに回すので、影の方向が角度によってまちまちで面白い

真ん中の矢印部分をタップすれば、スタート位置の右端/左端を切り替えられる。カメラマークを押すと撮影を開始する。ゆっくりと横に動かして、終わりたい場所で「完了」をタップする。

矢印が上下にぶれないよう、iPhoneの向きを水平に保ったまま動かすのがポイントだ。応用編として、上下に長く撮ることもできる。

旅行写真でうれしい撮影地表示

撮った写真は、「写真」アプリの「カメラロール」に時系列に並ぶ(図8)。表示が速くスクロールもスムーズなので、ストレスなく目的の写真が見つけられるはずだ。

図8 撮影した写真の楽しみ方はひとつではない

目的の写真をタップすると拡大表示ができ、左右になぞって次々と写真を切り替えられる。アルバムに分けたり、「フォトストリーム」の設定もここから操作する。

また、iPhoneで撮った写真には撮影場所の情報「ジオタグ」が付いており、「撮影地」をタップすれば地図上に写真が表示される。旅行時などに見ると楽しいだろう。

(戸田覚&アバンギャルド)

[ムック『プロが教えるiPhone写真の楽しみ方』を基に再構成]

[参考]日経BPパソコンベストムック『プロが教えるiPhone写真の楽しみ方』(2013年3月発売)では、iPhoneのカメラ機能をスナップ写真だけでなく、趣味や旅行などでも本格的に活用するためのプロのテクニックを紹介している。iPhoneのカメラ機能の基礎から、知っておきたい撮影テクニック、プロお薦めの写真アプリ、印刷まで、iPhoneという「最も身近なカメラ」をフル活用するための数々のノウハウを収録。

プロが教える iPhone写真の楽しみ方 (日経BPパソコンベストムック)

執筆・監修:戸田覚&アバンギャルド
出版:日経BP社
価格:1,260円(税込み)

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