ポンプ不具合、開閉弁に問題か 原発汚染水の浄化装置

2011/6/12付
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東京電力は12日午後の記者会見で、福島第1原子力発電所に設置した高濃度汚染水を処理する浄化システムのポンプの不具合について、開閉弁の機能がうまく作動していなかったのが原因との認識を示した。東電では「今夜中に開閉弁の機能を再評価したい」としている。

東電によると、ポンプの異常は11日午後10時ごろ、水の漏洩を確認した際に4系列あるポンプのうち、1系列のポンプから水が流れないことが分かった。12日に改めて動作試験をしたところ、自動で開閉する弁に異常が見られたという。東電の原子力・立地本部の松本純一本部長代理は12日午後の記者会見で「なんらかの原因で開閉ができていなかった可能性がある。制御操作装置も確認したい」と述べた。

高濃度汚染水を処理する浄化システムを巡っては、10日の試運転を前に米キュリオン社の装置の配管接続部など48カ所に水漏れが見られ、樹脂を塗って修復していた。

試運転は米キュリオン社の装置で2日間実施、その後ストロンチウムなどを取り除く仏アレバ社の除染装置に移る予定だが、東電の松本氏は「今晩の評価をした上で、アレバを先行させるかどうかを決めたい」と語った。

福島第1原発のタービン建屋などには10万トンを超える高濃度汚染水がある。このまま浄化できずにいれば、20日にもあふれ出す可能性がある。

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