東芝、インドのタービン工場完成 新興国を開拓
火力発電所向け

2012/2/12付
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【ニューデリー=岩城聡】東芝は12日、インド南部タミルナド州チェンナイで火力発電所向け蒸気タービンの工場の完成式を開いた。同工場では2012年度中に年300万キロワット相当の機器の生産体制を確立し、15年度には同600万キロワットにまで引き上げる。日本の京浜事業所(横浜市)に次ぐ、第2のグローバル製造拠点にする。インドでは同分野で三菱重工業が先行しており巻き返しを図る。

東芝の火力発電所向け蒸気タービン工場(インド南部チェンナイ)

開所式で佐々木則夫社長は「インドでのグループ全体の売上高を、13年度には10年度に比べ約6倍の2000億円以上に拡大したい」と語った。

新工場の敷地は40万平方メートル。印財閥大手、ジンダル・サウス・ウエスト(JSW)との合弁事業で、発電効率が高く二酸化炭素(CO2)排出量が少ない容量が60~100万キロワットの「超臨界圧方式蒸気タービン発電機」を主に製造する。同じ敷地内でタービン部品の工場がすでに生産を開始しており、今後は部品製造から蒸気タービン発電機本体の組み立てまでをインドで一貫製造する。

インドは今年4月からの「第12次5カ年計画」でインフラ整備に1兆ドル(約77兆円)を投じ、うち30%以上は発電能力の増強に充てる方針だ。これまで東芝はインド向けの発電機器については京浜事業所から供給していたが、事業拡大に弾みをつけるには現地生産が必要と判断。インドでの拠点新設を契機に、エネルギー需要が拡大する東南アジアや中東などでも市場開拓を進めたい考えだ。

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