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スマホアプリ開発に沸くベトナム キングジムなど採用

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 「中国でもインドでもなくベトナムで開発したい」。システム開発の委託先としてベトナムに拠点を持つIT企業を指名する日本企業が増えている。ベトナムは、コスト競争力に優れるだけでなく、ネット系アプリやスマートフォン(スマホ)などの新技術に強い若いIT人材が豊富なのだ。キングジムやボルテージ、ベネッセコーポレーション、ゴルフダイジェスト・オンライン(GDO)、ニッセンなど、ベトナムのIT開発力を活用して事業競争力を高めた先進企業の取り組みに迫る。

専用のクリアファイルに入れた紙の書類を、iPhoneの専用アプリで撮影するだけで、きれいに電子化できる――。キングジムが2012年8月に発売した「SHOT DOCS」だ。外出や会議などの際に、紙で保存している書類を電子データとして手軽に持ち運べる利便性が受けて、発売以降、目標を上回るペースで売れ続けている。

デジタルメモ「ポメラ」や手書きメモを電子化できる「ショットノート」などデジタル文具の新アイデアで稼ぐキングジム。SHOT DOCSも、専用のクリアファイルとアプリを連携させるという"アナログとデジタルの融合"によって、新たなヒット商品となりつつある。

開発コストを3割削減できたキングジム

そんなSHOT DOCSのiPhoneアプリを、キングジムはベトナムで開発している(写真1)。文具製品と連携するスマホ用アプリの開発をアジアのIT企業に任せたのは、同社にとって初めてのことだった。

アプリには複雑な機能を搭載しており、開発は決して簡単ではない。iPhoneのカメラで撮影する際に書類の四隅を自動認識して読み取る機能、台形に写った書類データを補正する機能、余白部分をカットして書類部分だけを取り込む機能などを実現している。

ベトナムの技術者たちに、これらの開発ができたのか。キングジムの清水貴仁商品開発部開発四課リーダーは、「画像認識などの複雑な機能も問題なく開発できた。技術力は申し分なかった」と振り返る。

開発コストと期間は、安く短く抑えられた。キングジムの試算では、日本で全て開発した場合に比べて、3割程...

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