ヤフー・カカオ連合が本腰、"韓流"でLINE対抗

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2012/12/11 20:15
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 ついにヤフー・カカオ連合が動き出した。11日、韓国を中心に世界7000万人のユーザーを抱えるスマートフォン(スマホ)向け無料通話・メールアプリ「カカオトーク」が、国内でのヤフーとの連携策やプロモーション戦略を公表した。ヤフーが半分を出資する合弁会社、カカオジャパン(東京・目黒)は「来年度中に3000万ダウンロードを狙う」とする。"韓流"の日本攻略法とは。

「(クリスマスは)手料理をいっぱい作って、友達を呼んでワイワイやろうと」「うちのサンタさんは毎年、動物をプレゼントしてくれるけれど、今年は何をプレゼントしてくれるのかね」

会見したヤフーの村上臣CMO(右)と、カカオジャパンの朴且鎮社長(左)。中央はCMに起用された土屋アンナさん(11日、東京・目黒)

会見したヤフーの村上臣CMO(右)と、カカオジャパンの朴且鎮社長(左)。中央はCMに起用された土屋アンナさん(11日、東京・目黒)

明日朝、モデルで歌手の土屋アンナさんの軽妙なトークが、テレビ各局のワイドショーで流れるのだろう。芸能人をきっかけに商品名や社名がテレビや雑誌などに露出することを狙う「パブリシティー」。仕掛けたのはヤフーが出資するカカオジャパンだ。

■韓国では寡占状態のカカオ

今年10月、ヤフーとの資本・業務提携を発表して以来、目立った動きを見せていなかったカカオ陣営。13日より、土屋さんや劇団ひとりさんを起用したテレビCMを全国で放映し、国内3000万ユーザーを誇る無料通話・メールアプリ「LINE」を追いかける。

カカオトークは、2010年3月、韓国カカオがスマホ向けに公開したアプリ。韓国では5000万ダウンロードを達成し、同分野では寡占状態にある。そのほか世界229の国・地域でも公開されており、合計では世界7000万ダウンロードと、同8000万のLINEに肉薄する存在だ。

ただ日本では芳しくない。LINEより約8カ月も早い10年10月から日本語版のアプリを提供しているものの、後発のLINEに一気に追い越され、現時点で累計750万ダウンロード。実際に利用しているアクティブユーザー数は、その半数にも届かないとみられる。それもそのはず。カカオジャパンの朴且鎮社長いわく「これまで日本ではほとんど何もしてこなかった」

■日本ではプロモーションを優先

13日から放映されるカカオトークのテレビCM

13日から放映されるカカオトークのテレビCM

そこで起死回生をかけ、日本ではヤフーと組むことにした。資本力も得たカカオジャパンは、ベッキーさんを起用したLINE、吉高由里子さんを起用したディー・エヌ・エー(DeNA)の「comm(コム)」に続けと、テレビCMを中心としたプロモーション戦略を開始する。

CMで強調されるのは、5人まで同時に無料通話ができる機能や、動いたり音が出たりする無料スタンプなど。いずれもLINEやcommといった競合アプリにはないカカオならではの特色だ。そのために「5人通話機能は韓国本社で開発したが、提供開始は日本版アプリを優先した。日本版でも有料スタンプはあったが、わざと下ろして無料にした」(朴社長)

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