2019年9月18日(水)

スマホのアプリはHTML5へ 米モジラのスマホ向けOS「B2G」

2012/4/11付
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ブラウザー「Firefox」を手掛ける米Mozilla Foundationが、スマートフォン向けOSの開発に注力している。2011年7月に構想を発表し、現在は開発版が公開中のオープンソースOS「Boot to Gecko(B2G)」だ。

B2Gのメイン画面。Samsung社の「Galaxy S II」上でブートさせている(写真:Mozilla Japan、以下同じ)

B2Gのメイン画面。Samsung社の「Galaxy S II」上でブートさせている(写真:Mozilla Japan、以下同じ)

B2Gは、すべてのアプリケーションをHTML5とJavaScriptで記述し、ブラウザー上で動作させるWebプラットフォーム型のOSである。

「Boot to Gecko」という名称も、システムをブートすると即、カーネル上でFirefoxのレンダリング・エンジン「Gecko」が立ち上がるという意味を込めている。システムの低レベルのソフトウエアには、Androidのコードを利用している。

すべてのアプリをHTMLで記述するWebプラットフォーム型のOSは、パソコン分野ではGoogle社の「Chrome OS」、モバイル分野では米HP社の「webOS」などがある。B2Gも技術的には同様のコンセプトと言えるが、内部のAPIなどをW3Cにおいて標準化していること、Webアプリであってもアプリケーション・ストアを設ける、といった特徴がある。

発信中の画面

発信中の画面

ロック画面

ロック画面

B2Gではソフトウエアの構成がシンプルになることから、端末の開発コストを低減できる。こうした点に興味を示し、スペインの携帯電話事業者のTelefonica社が、新興国向けの安価なスマホ向けの基盤としてB2Gを採用し、開発を進めている。なお、B2G自体は2012年後半には正式版が公開となる予定である。

■W3CのDevice APIs WGで標準化

Webアプリケーションから、電話機能やカメラ機能などのハードウエアへのアクセスするには、何らかのAPI層の規定が必要となる。Mozillaは、こうしたハードウエア関連のAPI群を「WebAPI」として規定しており、電話機能や電源管理、電池状態、NFCなどのリソースにアクセスできるようにしている。

ダイヤルキーの画面

ダイヤルキーの画面

写真を閲覧する画面

写真を閲覧する画面

これらWebAPIは、Web技術関連の標準化団体であるW3Cの「Device APIs」WGにおいても標準化が進んでいる。「Battery Status API」、「Contacts API」、「Vibration API」などは、既にstable draft段階になっている。

■アプリストアも用意

Mozillaは、さまざまなWebアプリを検索し、端末上に登録できるオンライン上のストア「Mozilla Marketplace」も用意する。Webアプリであっても、ユーザーがアプリを評価したり、入手しやすくしたりする必要があるとの判断だ。

Mozilla Marketplaceで配布するWebアプリは、Firefox以外のブラウザでも動作する。課金についても、特定のソフトウェア・ベンダーに偏らないよう、Paypalなどを利用するという。

(日経エレクトロニクス 進藤智則)

[Tech-On! 2012年4月10日掲載]

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