2019年8月22日(木)

国立競技場の解体延期か、まさかの入札「不落」

2014/6/12付
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日経アーキテクチュア

新国立競技場の建設に伴う現・国立競技場の解体工事の一般競争入札2件が、施工者が決まらない「不落」になった。日本スポーツ振興センター(JSC)が公表した。

56年の歴史に幕を閉じた国立競技場。5月31日に開かれたファイナルイベントでは、早稲田大学OBと明治大学OBによるラグビーの試合が行われた(写真:日経アーキテクチュア)

56年の歴史に幕を閉じた国立競技場。5月31日に開かれたファイナルイベントでは、早稲田大学OBと明治大学OBによるラグビーの試合が行われた(写真:日経アーキテクチュア)

不落の決定は2014年6月9日付。今後、再公告を実施する。国立競技場の解体着手は7月に予定されていたが、当初計画よりも遅れる公算が高くなった。

入札不落になったのは、「国立霞ケ丘陸上競技場等とりこわし工事(北工区)」と「同(南工区)」。北工区は、国立競技場の北側部分(延べ面積2万4000平方メートル)とJSC本部棟(延べ面積4500平方メートル)、外構、南工区は競技場の南側部分(延べ面積2万8000平方メートル)と外構をそれぞれ解体するもの。

工期はいずれも2015年9月30日まで。施工体制確認型総合評価方式の試行工事で、価格に加え、技術提案書、企業の施工体制を評価して落札者を決めるものだった。公告は3月24日。5月29日に開札したが、落札者の決定を保留していた。

JSCはできる限り早く再入札を実施する考えだが、再公告の時期は非公表。日経アーキテクチュア誌の取材に対し、JSC管理部調達管財課の担当者は、「2件とも入札参加者はいたが、予定価格を上回ったため不落となった。公平性を期すため、予定価格や入札参加者については公表しない。再公告に当たって、条件を変更するかどうかも言えない」と語った。

一方、解体工事の工事監理者を決める「国立霞ケ丘陸上競技場等とりこわし工事監理業務」の一般競争入札は、6月16日に開札される予定だ。

■JSC本部棟・日本青年館の設計は久米設計

新国立競技場関連ではこのほかにも動きがあった。JSCは6月5日、「日本スポーツ振興センター本部棟・日本青年館(仮)新営設計業務」について久米設計と契約した。契約金額は3億755万240円。予定価格は3億955万2080円だった。履行期間は2015年3月31日まで。

JSC本部棟・日本青年館は、新国立競技場の建設に伴い移転・改築するもの。基本設計と実施設計を、公募型プロポーザルとして公告。技術提案した5者から選定していた。

西側の上空から見た現在の国立競技場。現在のJSC本部と日本青年館は競技場に隣接している(写真:日本スポーツ振興センター)

西側の上空から見た現在の国立競技場。現在のJSC本部と日本青年館は競技場に隣接している(写真:日本スポーツ振興センター)

技術提案書を提出していたのは、久米設計のほか、石本建築事務所・佐藤総合計画JV、日本設計、昭和設計、坂倉建築研究所・構造計画研究所・総合設備計画JVだった。

(日経アーキテクチュア 佐々木大輔)

[ケンプラッツ 2014年6月11日掲載]

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