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安否確認や情報共有、インターネットが頼りに

11日に起きた東北大地震で東北・関東地方を中心に固定電話や携帯電話がつながりにくなった一方、インターネットはほぼ正常に稼働し情報伝達を支えた。安否確認や被害情報の共有、注意の呼びかけなどのために各種のネットサービスが使われている。

ミニブログの「ツイッター」や掲示板「2ちゃんねる」などでは、リアルタイムで情報がやり取りされ、過去最大規模のアクセスがあったと見られる。ツイッターでは交通情報、津波情報、安否確認の方法などが多数のユーザー間で共有されていった。通信各社が開設した災害伝言板へのアクセス方法がリツイートという転送機能で広まり、グーグルが午後5時すぎに開設した安否確認サービスへのリンクもツイッターを通じて存在が伝わった。

総務省消防庁(アカウントは@FDMA_JAPAN)のつぶやきを見るフォロワーの数はみるみる増えていき、午後8時前には8万人を超えた。地震発生直後から現地の状況をつぶやいていた仙台市在住の男性は「コンビニにiPhoneの充電器が売ってるって、Twitterの全国のみんなが教えてくれた。ありがとう、本当にありがとう。泣けてくる」と書き込んだ。

火災が発生したコスモ石油千葉製油所(千葉県市原市)の周辺に住むユーザーからは画像付きのつぶやきがいくつも寄せられた。ツイッターではいくつかデマ情報も流れたが、ユーザー同士によってすぐに打ち消された。

 地震の情報は世界にも波及し、発生直後に「#prayforjapan」という文字列をつけた励ましのつぶやきが、世界中から1分間に数百件も寄せられた。この文字列は宣伝目的をのぞき、夕刻までに世界でもっともつぶやかれているキーワードとなった。

動画サービスでも地震関連の映像が多く寄せられている。動画サイト「ニコニコ生放送」は地震関連の特番チャンネルを午後3時40分過ぎに開設した。アカウントがないユーザーにも開放して被災地域のユーザーからアップされた生々しい映像などを紹介。午後7時までに約35万人が視聴、約65万件のコメントがついた。

動画サイト「ユーストリーム」では、NHK総合チャンネルの放送内容を無断で再配信するユーザーが複数現れた。これに対しNHKは、ユーストリーム運営会社とそのユーザーに「放送内容を改変しない」という条件で再配信を一時的に許可。そのアクセス先をツイッターでNHKが自ら15万人のフォロワーに広めた。TBSもユーストリームで地上波放送の再配信を開始し、午後7時時点で約6万人が同時視聴している。ニコニコ生放送もNHKの許諾を受け、午後7時30分過ぎからNHK番組の再配信を開始した。

ネットで民放ラジオの同時配信を実施している「radiko(ラジコ)」にもアクセスが集中したようだ。徒歩で帰宅する人が増えた夕方以降、つながらない、あるいは聞き取りにくい状況が起きた。

被害の大きかった東北地方でも携帯各社のデータ通信網は一部でかろうじてつながる状態にあるようだ。ヤフーの「Yahoo!掲示板」では「岩手県奥州市近辺の情報求む」など、各地の状況をやり取りする書き込みが多い。「災害でも無事だった病院書きこもう」など被災者に役立つ情報を共有しようとする動きも広がっている。

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