2019年9月22日(日)

金の実需みれば「下がったときは買いどき」 これからの金市場、プロはこう見る

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2012/1/13 7:00
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 欧州発の金融危機が深刻化している中、高レベルの水準で推移する金価格はどうなるのか。大幅に下がるシナリオがあるのか。スタンダードバンク東京支店長の池水雄一さんに、今後の金市場の見通しを聞いた。

――なぜ金は高騰したのでしょう

池水 近いところでは欧州の債務危機ですよね。ソブリンリスク(政府債務の信認危機)のヘッジとして信用リスクのない金が買われている。加えて通貨への不信感ですね。米ドルの価値がずいぶん落ちましたが、本来ならドルに代わる基軸通貨として期待されていたユーロへの不信感も高まってしまい、通貨の代替として金が買われる状況です。

池水雄一(いけみず・ゆういち)さん
スタンダードバンク 東京支店長。1986年、上智大学外国語学部英語学科卒業後、住友商事に入社。シルバーでディーラーデビューし、以後貴金属市場に従事。クレディ・スイス銀行、三井物産を経て、スタンダードバンク東京支店の設立に参画。2009年より現職。

池水雄一(いけみず・ゆういち)さん
スタンダードバンク 東京支店長。1986年、上智大学外国語学部英語学科卒業後、住友商事に入社。シルバーでディーラーデビューし、以後貴金属市場に従事。クレディ・スイス銀行、三井物産を経て、スタンダードバンク東京支店の設立に参画。2009年より現職。

――2010年年初から円建てで1グラム500円(2011年11月現在)上がっています。

池水 すでにドル建てではかつてない水準にきていますので、予想するのは難しいのですけれど…。プロの間で注目されているのは、1980年代につけた850ドルです。このときはアフガニスタン侵攻、第2次オイルショックなどがあり、社会不安が高まって金が買われました。この850ドルにインフレ率を加味して今の価値に換算すると、約2200ドルといわれています。今後、金価格はこのあたりまではいくのではないかと考えている人が多いですね。

――金価格が急落する可能性は?

池水 欧米の経済が劇的に回復すれば下がるでしょうが、現状では考えにくいですね。それと、今の金価格を下支えしているのは実需の買いが大きいのです。上がると売り、下がると買い戻す、の繰り返しで下値が切り上がっています。

実需の面で見るとまだ金価格は上昇すると思います。

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