滋賀県、北川ダム凍結方針を表明 河道改修を優先

2011/9/11付
保存
共有
印刷
その他

滋賀県は国庫補助事業として整備中の県営北川ダム(高島市)について関係者と協議する「建設事業『検討の場』会議」で11日、ダム計画を凍結し河道改修を優先する治水計画を示した。嘉田由紀子知事は「同じ安全度を保つなら多額の税金をつぎ込むダム案は県民の理解が得られない」と述べ、30年に1度の洪水に対応する河川整備計画にダム計画を盛り込まず、事実上凍結する方針を示した。

北川ダムは安曇川水系の第1、第2ダムの総称。県は(1)第1、第2ダムと河道改修(2)第1ダムと河道改修(3)河道改修だけ――の3案を検討。事業費は(1)案の487億円に対し、(2)案は243億円、(3)案は65億円とした。長期的にはダム計画自体は撤回しなかったが、当面の目標とする30年に1度の洪水に対応するにはしゅんせつや堤防強化など河道改修を先行させた方が有利と説明した。

北川ダムは第1ダムが1989年度に国に事業採択され、99年度に工事用道路の改良工事に着手し、用地取得費など事業費は累計114億円。

嘉田知事は国の大戸川ダム(大津市)計画に中止を求めたが、安曇川水系では2009年12月に前原誠司国土交通相(当時)が道府県のダム事業に「できるだけダムに頼らない治水」を求めたことを受け、ダムを伴わない治水計画を検討する方針を表明。今年2月に検討の場会議を設けた。

保存
共有
印刷
その他

関連キーワード

関連企業・業界 日経会社情報DIGITAL

電子版トップ



[PR]