インフル流行、気象・行動のビッグデータ解析で察知

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2014/3/19 7:00
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今年も猛威を振るったインフルエンザ。ノロウイルスや風邪など流行性の疾患も気になるところだ。最近は、こうした疾患の流行状況に関する情報提供が充実しつつある。

図1 日本気象の「インフルエンザアラート: お天気ナビゲータ」の画面 過去にインフルエンザが流行した時期の気象条件などを分析し、流行指数を算出する

図1 日本気象の「インフルエンザアラート: お天気ナビゲータ」の画面 過去にインフルエンザが流行した時期の気象条件などを分析し、流行指数を算出する

直接的な予防策になるわけではないが、生活者や家族などが対策を講じるうえでは役に立つ。データ活用が、スマートコミュニティ(電力、水、交通、情報などあらゆるインフラの統合的な管理・最適制御を実現した次世代コミュニティー)を支える重要なコンポーネントの一つになってきている。

流行状況を知らせるサービスの例には、NTTドコモの「あなたの街のインフルエンザ速報」や、気象予報サービスを提供する日本気象の「インフルエンザアラート: お天気ナビゲータ」がある。これらは、いずれもスマートフォン(スマホ)用アプリで、利用者が選択した地域のインフルエンザ流行情報を知らせてくれる。

「あなたの街のインフルエンザ速報」は、週ごとに全国約5000のインフルエンザ定点医療機関を受診した患者数をカウントした、国立感染症研究所の流行レベルマップを利用している。利用者があらかじめ登録した地域の流行レベルが分かるようになっている。

一方、日本気象のアプリは、地域ごとの気温・湿度・気象条件から求めたインフルエンザ警戒指数を示すもの(図1)。過去にインフルエンザがまん延した時の気象条件から、インフルエンザ指数を算出。利用者の現在位置に合わせて指数を通知する。

■人の行動情報から流行度合い抽出

患者自身あるいは家族などの行動、つまり「ライフログ」を集約して統計値を取るものもある。ほぼリアルタイムに近く、疾患の流行状況が分かる。ここでいう行動とは、例えばツイッターでのつぶやきや、インターネットでの検索を指す。

人の行動から風邪の流行状況を導き出すサービスの一例は、エスエス製薬の「カゼミル+(プラス)」である。地域(都道府県)ごとにどのような症状の風邪が流行しているかを確認できる。ツイッターでのつぶやきを地域別に抽出、内容を解析して「のどの痛み」「鼻水・鼻づまり」「熱」というように症状別に分類してWebサイト上で表示する。

検索サイトの検索件数の変化からも流行状況をつかめる。Yahoo! JAPANは2013年12月に、「流行性感染症に関するビッグデータレポート」を公開した。Yahoo!検索およびYahoo!検索(リアルタイム)での検索件数と、インフルエンザをはじめとする感染症の流行度の相関関係を調べたものである。

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