2019年3月26日(火)

超高層の地震動抑える巨大振り子、鹿島が実物大実験

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2014/3/10付
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超高層ビル屋上に設置する300トン(t)の巨大な振り子はどう動くのか――。鹿島と三井不動産は2014年3月4日、東京都新宿区の新宿三井ビルディングに導入する超大型制振装置(TMD)の実物大実験を公開した。6月まで性能試験を実施し、7月に設置工事に着手する予定だ。

TMDのモックアップ。神奈川県小田原市にある鹿島の機械技術センターにある(写真:日経アーキテクチュア)

TMDのモックアップ。神奈川県小田原市にある鹿島の機械技術センターにある(写真:日経アーキテクチュア)

新宿三井ビルディングは1974年9月竣工。地下3階・地上55階建て、高さ210mの超高層ビルだ。2013年8月に長周期地震動対策工事に着手。今後、両社が共同開発したTMD「D3SKY」(ディースカイ、Dual-direction Dynamic Damper of Simple Kajima stYle)6基、計1800tを屋上に設置する工事などを進める計画だ。総工事費は約50億円。

TMDは1基当たり、鉄骨の主架構から300tの鋼製の重りを8本の鋼製ワイヤーで吊るす構造。重りの下部に水平のオイルダンパーを4台取り付ける。重りの最大振幅は水平方向に約2メートルで、自由に動けるようにする。

プラス・マイナス2メートルの可動範囲がある新開発のオイルダンパーは、重りをスムーズに減速させ、過大な変形や損傷を防ぐ役目を果たす。直下型地震の際にワイヤーに不利な力がかからないように、鉛直方向にもダンパーを設置する。

TMDの構成(資料:鹿島)

TMDの構成(資料:鹿島)

TMD試験体の概要(資料:鹿島)

TMD試験体の概要(資料:鹿島)


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