思惑外れのiPhone5c買い始めた中国労働者の本音

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2013/12/18 7:00
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 米Apple(アップル)が2013年9月に発売したスマートフォン(スマホ)「iPhone 5c」。5色のボディーカラーを用意したこのスマホは、同時発売した旗艦モデルの「iPhone 5s」に対して廉価版という位置付けで、今後の成長が期待される新興国での需要を主に狙っている。ところが、iPhone 5cは中国などで出足から販売不振が伝えられていた。しかし、ここにきて中国の労働者たちがiPhone 5cを買い始めているという。一体何が起きているのか。EMS(電子機器の製造受託サービス)/ODM(相手先ブランドによる設計・生産)企業・市場に特化した情報サービスを提供する、EMSOne編集長の山田泰司氏に解説してもらう。

Appleが中国でも廉価版として投入した「iPhone 5c」(以下、5c)の販売が低迷している。中国や台湾では同5cの不調を伝える情報が相次いでいる。

中でも注目されたのは、EMS世界最大手の台湾Hon Hai Precision Industry(鴻海精密工業、通称:フォックスコン)が、同5cの生産を打ち切り、旗艦モデルの「iPhone 5s」(以下、5s)の生産に注力するというものだ。

こうした情報は大半が市場関係者や金融アナリストによるものだったが、業界関係者の関心を集めたのは、台湾の経済紙「工商時報』(2013年11月16日付)の報道だった。フォックスコンのiPhone主力工場である中国河南省の鄭州工場で5cの生産ラインで働いている人物が同月中旬、ネットに書き込んだ内容を紹介したものだ。

「昨夜の生産台数はたったの200台だった」「ラインのリーダーは我々に、同5cとの最後の時間を大切にするよう呼びかけた」など、同工場での生産が間もなく終了することを示唆した。さらにこの人物は、鄭州工場において5cが「49」、5sが「5X」というコードネームで呼ばれているとした上で、「私たちのラインは間もなくコードネーム5Xの生産を始める」と披露。これらの情報は全て、ラインリーダーから聞いたものだとしている。

販売不振が伝えられている「iPhone 5c」

販売不振が伝えられている「iPhone 5c」

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