米VMwareは現地時間2011年3月9日、Windowsベースの仮想デスクトップ環境を米Appleのタブレット端末「iPad」で利用するためのクライアントアプリケーション「VMware View Client for iPad」の提供を始めたと発表した。Appleのモバイルアプリケーション配信/販売サービス「App Store」で無償配布している。
これは、同社のデスクトップ仮想化ソフトの最新版「VMware View 4.6」に対応したアプリケーションで、iPadから無線LAN(Wi-Fi)や第3世代携帯電話(3G)の通信ネットワークを介してVMware Viewの仮想デスクトップに接続できる。
VMware Viewに実装されている画面転送プロトコル「PC over IP(PCoIP)」をサポートし、応答性の速さを特徴としている。また、Apple製の「iPad Keyboard Dock」やBluetoothキーボードにも対応しており、物理的なキーボードやタッチスクリーンインタフェースを組み合わせて効率よく入力できるとしている。このほかiPad用のVGAアダプターにも対応しており、外部ディスプレイやプロジェクターと接続できる。
VMware View Client for iPadの対応OSは「iOS 4.2」および、Appleが同日リリースした「iOS 4.3」。
[ITpro 2011年3月10日掲載]