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死者・不明、数千人規模か フィリピン台風被害

(更新)

【タクロバン=共同】フィリピン中部を襲った猛烈な台風30号について、同国の国家災害対策本部は10日、直撃を受けたレイテ島の中心都市タクロバンなどで死者が少なくとも229人に上ったと発表した。また、同島隣のサマール島の地元当局者は300人以上の遺体が見つかり、2千人以上が行方不明だと述べた。現地情報が少ない地域もあり、今後被害が拡大する恐れがある。

フィリピン赤十字幹部は死者を千人以上と推定。タクロバンの警察幹部は地元メディアに死者は推計「1万人」と語った。

マニラの日本大使館によると、レイテ島の在留邦人数は約100人、サマール島は約20人。10日夜の段階で死傷者が出たとの情報はないという。

軍などが水や食料、テントなどを輸送し、救援活動が本格化。しかし、被災地は通信網や道路が各地で寸断され、状況把握や救援活動は難航している。アキノ大統領は10日午前、タクロバンを視察した。

米の気象情報サイトによると、台風30号は史上4番目の規模で上陸時の規模は史上最大という。

フィリピンの国家災害対策本部によると、国内の約950万人が被災し、10日時点で約45万人が避難所にいるという。被災地での衛生状況悪化などが懸念される。

また、国連児童基金(ユニセフ)は9日、被災地域に住む子供は170万人に上ると推計。現地入りし支援を開始したほか、医療物資や浄水器、避難所に必要な設備などをデンマーク・コペンハーゲンから緊急空輸すると決めた。国連人道問題調整室(OCHA)も災害支援調整活動のチームを派遣した。

国連の潘基文事務総長は多数の死者が出たことに「深い悲しみ」を表明し、哀悼の意を示した。

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