2019年2月19日(火)

英国流「パズドラ」も大ヒット スマホ誘導で大手しのぐ
ジャーナリスト 新 清士

(1/4ページ)
2013/7/11 7:00
保存
共有
印刷
その他

スマートフォン(スマホ)ユーザーを中心にガンホー・オンライン・エンターテイメントのパズルゲーム「パズル&ドラゴンズ(パズドラ)」の大ヒットが続いている。海外に目を転じると、パズドラに並ぶような勢いで大人気を集めるパズルゲームが登場した。英キング(ロンドン)の「キャンディ・クラッシュ・サーガ」だ。フェイスブック向けゲームで注目され、スマホへのユーザー誘導に成功。先行する大手ゲーム各社を抜き去った創業10年の新興企業の戦略を検証した。

■コンティニュー課金方式を採用

グーグルプレイの「キャンディ・クラッシュ・サーガ」ページ

グーグルプレイの「キャンディ・クラッシュ・サーガ」ページ

調査会社アップアニーの6月26日の発表によると、キャンディ・クラッシュ・サーガは米アップルのコンテンツ配信サービス「アップストア」で5月にダウロード数、売上高ともパズドラを抜き、全世界で初めて1位に立った。米グーグルのアンドロイド端末向けコンテンツ配信サービス「グーグルプレイ」では、売上高の1位はパズドラだが、キャンディ・クラッシュ・サーガはダウンロード数で1位、売上高では2位につけている。

キャンディ・クラッシュ・サーガは2012年11月にリリースされ、米国ではゲームソフトの各種売上高ランキングで1~2位を獲得。日本でもじわじわと人気が高まっている。

キャンディ・クラッシュ・サーガは無料でゲームを開始し、途中で課金する形式だ。大ヒットの要因はパズルゲームとしての完成度の高さに加え、日本で「コンティニュー課金」と呼ばれる方式を採用したことが大きいとみられる。

キャンディ・クラッシュ・サーガのイメージ図(キングのサイトのプレスキット画像から)

キャンディ・クラッシュ・サーガのイメージ図(キングのサイトのプレスキット画像から)

日本で一般的なカードバトルゲームの課金方式である「ガチャ」の場合、ユーザーは「無駄なカードが出て損するのではないか」という不安が大きい。これに対し、コンティニュー課金はユーザーが「ゲームを進めたい」という明確な目的をもって課金を受け入れるため、納得性が高いとされる。

キャンディ・クラッシュ・サーガは大人気ゲーム「テトリス」と同じような「落ちものパズル」と呼ばれるジャンルだ。落ちてくるキャンディを消して決められた条件をクリアする。面を進めるに従いクリアはだんだん難しくなっていくが、一気にキャンディを消せる幸運に恵まれることもある。登場するキャンディはランダムで、何回も繰り返せば課金なしで、用意されている400面すべてをクリアすることも不可能ではない。

  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 次へ
保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]

日本経済新聞社の関連サイト

日経IDの関連サイト

日本経済新聞 関連情報