AKB人気は本当か 新世代の音楽チャート作れ

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2014/4/10 7:00
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新しい指標の採用に当たり、外部に協力をあおいだ。CDレンタルでは、世界最大級の楽曲・映像関連データ事業を手掛ける米グレースノートが持つデータベースを活用。「iTunes」などパソコンの音楽再生ソフトの多くがグレースノートの技術を標準搭載する。消費者がCDをパソコンにセットして録音すると、ネット経由でアルバム名や楽曲名を検索して登録するためだ。グレースノート側は検索結果をデータベースに記録しており、参照すればレンタルや貸し借りで消費者がどの楽曲をより多く録音したかが分かる。

ツイッターに関しては、NTTデータと交渉しデータ提供を受けた。NTTデータはツイッターから全投稿を収集して再販する権利を得ている。アーティスト名と楽曲名の両方を含む投稿がどれぐらいつぶやかれたかをカウントしている。楽曲名だけでないのは、「桜」など一般名詞の曲だと音楽関連のつぶやきかどうか判定できないためだ。

■ロックバンドと初音ミクのコラボ、実は2位だった

こうして生まれたビルボードのチャートの一例をみてほしい。3月10~16日の週間ランキングで上位10曲をオリコンのチャートと比べると、1位は女性アイドルグループHKT48の「桜、みんなで食べた」は変わらない。ただ、11位以下だった楽曲がいくつかランクインしている。人気ロックバンドBUMP OF CHICKENの「ray」が2位に、女性シンガーソングライターRihwaの「春風」が6位だった。逆にオリコンでは8位だったAKB48「前しか向かねぇ」などが10位以下にダウンした。

rayはロックバンドが仮想アイドル「初音ミク」とデュエットした異色の楽曲で、最新CG(コンピューターグラフィックス)を駆使した幻想的なプロモーションビデオがネット上で大いに話題になっている。ツイッターの投稿数は1位で、HKT48の3倍以上もつぶやかれた。BUMP OF CHICKENと初音ミクのファンの双方で人気が出たことから、iTunesの販売も1位とよく売れた。Rihwaも似た傾向だ。7位の赤い公園や9位のwacciのように、ラジオの再生回数で"稼ぎ"それがツイッターでも話題になって消費者の耳によく届いた楽曲もある。

洋楽は日本では下火で売れない――。音楽業界の関係者の間でよくささやかれる話だが、その常識もいい意味で裏切られている。大ヒット中のディズニー映画「アナと雪の女王」の主題歌である「レット・イット・ゴー」(イディナ・メンゼル)が11位に、男性グループでザ・ビートルズの再来とも称される英国出身のワン・ダイレクションの「ストーリー・オブ・マイ・ライフ」も20位。2曲ともCDシングルは発売されていないにもかかわらずだ。

ビルボードの総合チャート「ホット100」(3月10日~16日)
順位(オリコンの順位)曲名(アーティスト名)ラジオ順位CD販売順位ネット配信順位レンタル順位ツイッター順位
1位(1位)桜、みんなで食べた(HKT48)96位1位20位2位2位
2位(10位以下)ray(BUMP OF CHICKEN)3位1位1位
3位(2位)君がいない、あの日から…(Acid Black Cherry)181位3位14位10位7位
4位(3位)サクラあっぱれーしょん(でんぱ組.inc)74位2位11位9位
5位(6位)カリフォルニー(ケツメイシ)4位6位7位29位29位
6位(10位以下)春風(Rihwa)33位18位2位4位5位
7位(10位以下)絶対的な関係(赤い公園)2位20位27位52位11位
8位(5位)光のシグナル(Kis-My-Ft2)50位5位3位4位
9位(10位以下)東京(wacci)1位155位199位59位
10位(4位)With You/With Me(9nine)26位4位59位79位13位

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