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北島と澤、7年後の自分は… 東京五輪への思い

2020年東京五輪招致が決まった8日、オリンピックの顔ともいえる男子競泳の北島康介(日本コカ・コーラ)が、女子サッカーの澤穂希(INAC神戸)とともに東京都内で行われたイベントに参加し、「7年後」への思いを語った。ともに東京育ちの2人は、地元の五輪にどんな形で"参加"するのか。

子どもたちと東京五輪の開催決定を喜ぶ北島と澤

北島「それぞれの大会にドラマ」

北島は2000年シドニー五輪以来、昨年のロンドンまで4大会連続の出場で、アテネ、北京の両五輪では平泳ぎで連続2冠。澤は1996年アトランタ大会から参加し、4度目の五輪となるロンドン大会で準優勝。悲願のメダルを獲得した。20年大会には招致大使という立場でも尽力してきた。

その五輪が地元で開催される。「生まれた街、東京でオリンピックが開かれるのは夢のよう」(北島)。「みんなが泣いているのをみて涙がこみ上げてきた」(澤)と、ともに招致決定の興奮は冷めやらない。

常に五輪とともに歩んできた。北島は「シドニーで五輪に出るという夢をつかんだ瞬間はやはりうれしかった。金メダルを取ったアテネ、北京も記憶に残っているが、去年(ロンドン五輪)のメドレーリレー(松田丈志らと組んで銀メダル)も金メダルを取ったとき以上の喜びがあった。それぞれの大会にドラマがあったし、どれも僕にとって忘れられないですね」と話した。

澤「北京の悔しさあったからこそ」

澤は「ロンドンで初めてメダルを取ったのも印象深いけれど、それもあと一歩でメダルがとれなかった北京の悔しさがあったからこそ」と振り返った。

イベントは北島の所属企業が全国で開催している、スポーツ普及、青少年の育成プログラムの一環として行われ、東京五輪がやってくるころに、日本を担う世代の子どもたちも参加した。

「本番で練習通りの力を出すには」と子どもたちに問われた北島は「本番で練習通りの力を出すのは本当に難しい。練習でできないことは本番ではできないので、普段の練習が大事。たくさん練習をして、たくさん試合に出て、たくさん失敗もしたら、練習でやってきたことを試合でできたという感覚をつかめるようになる。そうすれば練習でできなかったことが試合でできるようになることもある」

勝負強さの理由を尋ねられ「オリンピックは僕にとっては特別な試合で、結果を残すことが大事。絶対に金を取るという強い気持ちを持ち続けること。(五輪までの期間を)4年に1度だから運を味方につけることも大切だ。自分一人でなく、家族や周りに感謝しながら過ごしている」と、未来の選手たちに説いた。

スポーツの楽しみとは、と問われた澤は「海外の選手と対戦できるし、友達にもなれる。自分の大好きなことをして、たくさんの人にみてもらえるのは気持ちのいいこと」と話した。

北島「東京五輪携わっていたい」

20年までの7年、2人はどう過ごし、どんな立場で五輪を迎えることになるのか。

「7年後、自分がどうなっているか見えないが、次のリオ(2016年リオデジャネイロ五輪)もすごい楽しみだし、東京オリンピックにも何かしら携わっていたい。(選手として)行きたいと思って行けるなら行きますが、そうではない。水泳にしてもサッカーにしても厳しい戦いがある。今できることをちゃんとやっていくことが大事」と北島は言う。

間もなく31歳になる北島は次の世代へのバトンタッチを意識し始めている。「若い選手が出てくるのも楽しみだし、東京五輪に出られる選手がうらやましい。(大会の成功には)強化もしないといけないし、選手たちの頑張りが必要でしょう」

澤「まずは一年一年結果残す」

35歳になったばかりの澤はこの先について「プロとしては一年一年が勝負。自分自身結果が出なければダメ。先があれば目標としたいが、まずは一年一年結果を残すこと」と話した。招致大使も務めてきており「自分にしかできないような形で、五輪のための力になっていきたい」と言う。

2人とも「正直なところ」という前置きとともに語った"本音"があった。

「東京五輪、もっと早くあったなら」

「東京にオリンピックが来るのは夢のようだが、うれしさの半面、もっと早く来てほしかったという思いもある。もう少し活躍できるときに東京オリンピックがあったなら」(北島)。「開催時に41歳になってしまうので、20代後半とか30代という女性として脂の乗った時期にきていたらねえ。家族も友人も間近でみてもらえるチャンスがあったのですが」(澤)

こればかりはどうしようもないこととわかっていながら、2人が悔しさを隠せなかったのは、ともに五輪のメダルを夢や希望でなく、現実の目標とし、実現する力があったからこそ。着実に目標に到達してきた2人だからこそ「タイミングさえ合っていたら」との思いが強くなる。

「和食の良さアピールしたい」

北島は次の世代へのバトンタッチも考え始めている

東京出身の2人はそれぞれに東京の魅力をアピールした。

北島は「僕は東京の下町で育った。温かさとか道徳心がありますよね。海外からきた人たちを気持ちよく迎えられるはず」と話す。

澤は「安全で便利。地下鉄一本でどこへでもいけるし」

2人は和食の良さをアピールしたいと口をそろえた。「今は世界的に日本食ブーム。(東京の食が)間違いなく、僕自身をつくってくれた。本場の食を味わってほしい」と話す。

「今一番気になるのは選手村のご飯なんです。絶対おいしいと思う」という澤に「それは本当に楽しみ」と北島も同調した。

大会の着実な運営能力が買われて当選したとみられる東京。7年後、どんな立場であれ開催都市出身のホスト役となるはずの2人は食の面では東京の金メダル間違いなし、と早くも太鼓判を押していた。

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