/

ディスプレーやメガネ、健康機器…「疲れ目」対策商品が続々登場

スマホ、タブレットの普及が市場を拡大

タブレット端末やスマートフォン(高機能携帯電話=スマホ)の普及で、多くの人が液晶画面を閲覧する時間が増えている。パソコンのディスプレーに1日向かう職種も少なくないなか、頭痛や肩こりを招く「疲れ目」を低減するために対策商品が発売され、多様な工夫を競うことで一つの市場として立ち上がり始めている。

目への負担を抑えるディスプレーが登場

ナナオは7日、目を疲れにくくする機能を搭載した液晶ディスプレー5機種を発表した。

ちらつき低減機能を搭載したナナオの新型液晶

新製品では、「EyeCare調光方式」と呼ぶ画面のちらつきを抑える機能を搭載する。LED(発光ダイオード)バックライトを搭載した液晶ディスプレーは従来、PWM(Pulse Width Modulation)と呼ぶ方式を採用していた。この方式は、短い周期で光を点滅させ、その点滅時間を制御することで画面の明るさを調節している。だが光の点滅を前提とするため、画面がちらついて見える人もいるという。

新機種では電流の増減で光量を調整するDC(Direct Current)方式をPWM方式に組み合わせた。この方式では画面の輝度が高い場合には、白熱電球のようにゆっくりと明るさを落とすことができ、目への負担を抑えられる。

LED液晶モニターが発するブルーライトは、目の疲れに加え体内時計の狂いやストレスの原因になっているという説がある。ナナオは対策として、液晶前面のセンサーで周囲の明るさを検知し、輝度を自動調整する「Auto EcoView」、使用するアプリケーションに合わせて見やすい背景を表示する「EyeCare Filter」、青色光を減らし、輝度と色温度を紙の質感に近づける「Paperモード」などの機能を搭載。8月22日から順次発売する。

「JINS PC」のパッケージタイプは購入してすぐ使える手軽さが好評

液晶が発するブルーライトを遮る商品の売れ行きも好調だ。ジェイアイエヌが11年9月に発売したパソコン用メガネ「JINS PC」は、発売後の総売上本数が40万本を突破。レンズやフレームを組み合わせて選ぶことができ、薄茶色のカラーレンズは約45%、クリアレンズで約30%のブルーライトをカットする。

度数なしのカラーレンズタイプのメガネが3990円から。企業が福利厚生の一環として一括購入し、社員に配布するケースも増えている。マイクロソフトやデル、オプトなどのIT企業が導入を始めているという。

7月からは千葉県船橋市の「ららぽーとTOKYO BAY」、宮城県名取市の「イオンモール名取」などショッピングセンターの自動販売機でも買えるようにした。「企業への一括販売に力を入れるほか、眼科でも買えるようにするなど販路を拡大していきたい」(ジェイアイエヌ)。

競合他社も機能性メガネに力をそそぐ。専門店「ゾフ」を展開するインターメスティック(東京・渋谷)の「Zoff PC」も、カラーと無色透明の2種類のレンズを用意する。カラーで度数なしの場合はフレーム代だけでレンズは無料、それ以外のレンズはフレーム代に加え5250円で購入できる。

メガネトップも無色透明で、ブルーライトを20%程度カットする「デジタルガードレンズ」を販売している。メガネ一式の価格(1万5750円から)に加工料2100円で追加できるという。

スマホのインターネット利用時間は従来型の約5倍

すき間時間につい手に取ってしまうスマホやタブレット。広告会社ディーツーコミュニケーションズ(東京・港)が12年2月に実施した調査によれば、スマホ利用者のインターネットとアプリの利用時間は1日あたり平均116分で、従来型携帯電話利用者の利用時間の約5倍という。移動中などに落とした場合の破損を防ぐため、液晶に保護シートを貼っている人も多いだろう。このシートにブルーライトをカットする機能を盛り込んだものも増えてきた。

エレコムは5月にiPhoneやiPadなどに使える「ブルーライトカット液晶保護フィルム」を発売。全20サイズで画面に貼り付けるとブルーライトを50%近く減らせる。売れ行きは好調で「生産が追いつかない状態」(エレコム)という。

パナソニック「目もとエステ」の販促ページには男性も登場

iPhone向けではソフトバンクBBの「ブルーライトガードフィルム」が約18.5%、キャラクターグッズの企画・開発のラナ(大阪府)の「眼にやさシート」が約20%のブルーライトをカットする。

健康機器も発売される。パナソニックが9月1日に発売する「目もとエステ」は約40度のスチームと12分間のマッサージで目の疲れを和らげる。店頭予想価格は1万8千円前後。これまでの同社のエステシリーズと異なり、疲れ目に悩む男性もターゲットにしたところが特徴だ。

スマホやタブレットの普及で、今後も日本人の画面閲覧時間は増え続けることは間違いない。「疲れ目」対策をうたう新製品や新技術の開発で、ユーザーの悩みを解消する動きは今後も拡大しそうだ。

(電子報道部 富谷瑠美)

春割ですべての記事が読み放題
今なら2カ月無料!

関連キーワード

セレクション

トレンドウオッチ

新着

ビジネス

暮らし

ゆとり

新着

ビジネス

暮らし

ゆとり

新着

ビジネス

暮らし

ゆとり

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
春割で申し込むログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
春割で申し込むログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
春割で申し込むログイン