育て「ロボット博士」 子ども向け講座、原発ロボ開発者が監修

(1/2ページ)
2013/7/9 7:00
保存
共有
印刷
その他

「未来の日本のロボット産業を救う人材の育成を」――。千葉工業大学と人材サービスのヒューマンホールディングスは、小中学生を対象としたロボット工学の基礎的な知識や技術を指南する講座を9月に開設する。カリキュラムを監修する千葉工大未来ロボット技術研究センターの古田貴之所長は、東京電力・福島第1原子力発電所の廃炉に向けた作業に使う原発ロボットの開発者。実際にロボット開発者が使うプログラミングや、原発ロボに搭載されている技術をもとにした教材を提供する。「米国などに比べ、ロボット開発に関わる技術者は圧倒的な人材不足」(古田氏)という日本の現状を改善することが狙いだ。

古田氏が監修したプログラムの下でロボットの製作やプログラミングを学ぶ

古田氏が監修したプログラムの下でロボットの製作やプログラミングを学ぶ

新たに開設する「ロボティクス プロフェッサーコース」の受講生は、小中学生が対象。小学生の場合、ヒューマンHD子会社のヒューマンエヌディー(東京・新宿、山本昌人社長)が運営する「ロボット教室」の修了が条件。講座は当面は2年間のコースとし、将来は3年間に拡張する予定という。

実習で使うロボットと古田氏

実習で使うロボットと古田氏

カリキュラムの内容は、複数の車輪を搭載したロボットを操縦するために必要な2次方程式や力のつり合い、電流と電解といった数学や理科の分野からロボットの開発に必要なプログラミングの基礎知識などからなる。

1カ月あたりの費用は、受講料(2~4回分で計240分)が1万2千円、教材費が1300円の見通し。古田氏が監修したテキストのほか、ロボット開発のためのプログラム開発ソフトやセンサー類などを教材として使う。

8日に開かれた新カリキュラムの発表会で古田氏は、「自分自身の経験では、物理や数学の勉強は修行のように苦痛だった。だが、数学や物理はロボットの性能を向上させるためには必要な要素だった。例えば全方位移動ロボットは、数学と物理の知識を使うことで、未確認飛行物体(UFO)のように自由自在に動かせる。講座でロボットを楽しみながら学ぶことで、学校の教科も自然と身につけてほしい」と話した。

  • 1
  • 2
  • 次へ
保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]