2018年10月20日(土)

1400社がアプリ開発 米社のVR装置、教育・医療へ

2014/5/7付
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日経ものづくり

「自然な立体視によって3D(3次元)空間を操作できるようにしたため、現在までに1400社のアプリケーションソフト開発パートナーを獲得した」。

図 VR用ハードウエア「zSpace」の外観

図 VR用ハードウエア「zSpace」の外観

VR(バーチャルリアリティー)用ハードウエアを開発する米zSpaceの最高技術責任者(CTO)であるDavid Shaves氏は、同社が開発した「zSpace」について、数多くの外部開発者を獲得したことを明らかにした。

同ハードウエアはパソコンに接続して用いるタブレット型の装置で、偏光メガネを用いて立体視できるのと同時に、スタイラスペンで画面内に見える3Dオブジェクトを保持して移動したり回転したりできるのが特徴だ。

同社のパートナーが開発中のアプリケーションは3D-CAD(コンピューターによる設計)、意匠デザイン、医療、教育関連など多岐にわたるという。

同社の基本的な考えは「2億年前から生物は2つの目(による視差)で周囲の状況を立体的に認識し、脚などで触れていた。この状況をコンピューターでも実現すべき」(Shaves氏)というものだ。

現在のほとんどのコンピューター画面は2D(2次元)であって立体的に見えず、画面の中のものを移動させる際の感覚も自然物を対象とするときと大きく異なる。「生き物にとって何千年も前からあった自然な振る舞いとバーチャルの世界を融合すれば、これまでできなかったことが可能になる」(同氏)としている。

同ハードウエアは画素数1920×1080の液晶ディスプレイを備え、円偏光によって左右の目に入る画像を切り替える。メガネは円偏光フィルターのみで、シャッター機構は付かない。

ユーザーが頭を傾けたり、物体の横を回り込むようにのぞこうとすると、ディスプレーの隅に付いているセンサーがメガネの向きや方向を捉えて、それに応じて左目、右目それぞれの画像を生成する。このため、3Dテレビと異なり、めがねを90度倒して左目用と右目用のフィルターが縦に並ぶ状態にしても、立体視を維持できる。

さらに画像生成を高速化して頭の動きに遅れることなく追従できるようにしたことで、極めて自然に見えるようにした。

一般向けには未発売だが、開発者向けには約80万円で販売中。ソフト開発環境は無料で公開している。

(日経ものづくり 木崎健太郎)

[日経テクノロジーオンライン 2014年5月7日掲載]

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