ハフィントン・ポスト日本版がスタート アジアで初

2013/5/7 18:58
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米ニュースサイト「ザ・ハフィントン・ポスト」と朝日新聞社は7日、日本版「ザ・ハフィントン・ポスト・ジャパン」のサービスを開始した。米ザ・ハフィントン・ポスト・メディアグループのプレジデント兼編集長のアリアナ・ハフィントン氏が来日して同日会見し、「日本はアベノミクスが世界から注目されているように、政治的にも非常に歴史的な瞬間を迎えている。このタイミングでローンチできることをうれしく思う」と語った。同サイトは記事やブログに一般読者がコメントを書き込める「参加型」が特徴。2年で黒字化し、3年で日本の大手ネットメディアでユーザー数でトップ5を狙うという。

ザ・ハフィントン・ポスト・メディアグループプレジデント兼編集長のアリアナ・ハフィントン氏

ザ・ハフィントン・ポスト・メディアグループプレジデント兼編集長のアリアナ・ハフィントン氏

ザ・ハフィントン・ポスト日本版は主にブログ記事、ニュース記事、読者のコメントの3つで構成する。米国では2008年にサービスを開始。月間訪問者数は4600万人で、月間のコメント数は800万件を超える。

オバマ大統領をはじめ3万人以上の「ブロガー」が寄稿しているという。すでに英国、カナダ、フランス、スペイン、イタリアなどで各国版を展開しており、アジアでは初となる。9月にはドイツ版を開設する予定だ。

日本版を運営するのはザ・ハフィントン・ポスト・メディアグループと朝日新聞社の合弁会社であるザ・ハフィントン・ポスト・ジャパン(千代田区)。朝日新聞社から出向した編集者や新規採用した編集者など約10人が編集業務を担当する。編集長はグリーでニュースサイトを担当していた松浦茂樹氏。日本版にはジャーナリストの津田大介氏ら70人超のブロガーが寄稿するという。

朝日新聞社の木村伊量社長(右から2人目)、ハフィントン氏(同3人目)、松浦茂樹編集長(同4人目)

朝日新聞社の木村伊量社長(右から2人目)、ハフィントン氏(同3人目)、松浦茂樹編集長(同4人目)

松浦氏は「日本はこれまでネット上ではネガティブなコメントなどが多かったが、ハフィントン・ポストのネガティブな意見は淘汰されるしくみに未来を感じた」と話す。米国版などでは「JuLiA」と呼ぶ人工知能解析エンジンと人によるチェック機能を併せ、投稿されたコメントの中で誹謗(ひぼう)中傷や問題のあるコメントを掲載しないようなシステムを導入している。日本版でも日本語に対応した独自のコメント解析システムと人のチェックを組み合わせ、投稿を監視する。

広告収入を中心としたビジネスモデルを想定している。ザ・ハフィントン・ポスト・メディアグループのジミ-・メイマン最高経営責任者(CEO)は「日本の広告はオンライン向けが15%にとどまっており、その分伸びしろも大きい」と話す。

朝日新聞社デジタル事業本部長の西村陽一氏は「米国のニューズルームでは編集者とIT(情報技術)技術者が一緒に座り編集作業を進めている。(ネットメディアにおいて)コンテンツとテクノロジーの融合はますます重要になっている」と述べた。

(電子報道部 杉原梓)

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