2018年8月22日(水)

「見えないゴリラ」に投資行動を学ぶ
勝間和代のフシギ投資本発見!

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2012/2/23付
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 元証券アナリストの私も目からウロコの1冊。私たちの頭の「欠陥」を知ることで、きっと投資の成績も良くなるはずです。

 今回紹介するフシギ投資本は『錯覚の科学』。本の原題は「The Invisible Gorilla(=見えないゴリラ)」です。心理学に詳しい方なら「ああ、あの実験だ」とすぐ分かるそうですが、私がこの実験結果を初めて知ったときには大きな衝撃を受けたものです。

■「見えないゴリラ」の実験で見えてくる人間の不正確さ

『錯覚の科学』
クリストファー・チャブリス、ダニエル・シモンズ著/文藝春秋
2011年2月、1650円(税込み)

『錯覚の科学』
クリストファー・チャブリス、ダニエル・シモンズ著/文藝春秋
2011年2月、1650円(税込み)

 この実験は数十人の学生を集めてバスケットボールの試合をビデオで見せて、選手の「パスの回数」を数えてもらうというものですが、実験の本当の目的は「ゴリラが見えるかどうか」です。試合の最中にゴリラの着ぐるみを着た学生が堂々と横切るのですが、半数の人たちは、そのゴリラに気付かなかったのです。

 このビデオはウェブでも見られるので興味があれば「selective attention test」で検索してみてください。ゴリラの出現を知っている人にとっては「どうやって見逃すの」というくらい分かりやすい登場の仕方です。ところがパスの数を数えるのに夢中になっていた被験者たちは、見えていないと言い張ります。もう一度ビデオを見せると確かにゴリラに気付くのですが、今度は「違うビデオを見せているのでは」と疑うそうです。

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