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パナソニック大坪社長、「環境/エネルギー事業を2018年までに3兆円以上の規模に」

グリーンプラン2018について説明するパナソニックの大坪氏

パナソニックは,同社の環境・エネルギー関連の事業計画を世界に発信するプライベート・セミナー「Panasonic eco idea Forum 2010」を開催(2010年10月6~9日,東京都江東区有明)し,2018年の創業100周年に向けた環境行動計画「グリーンプラン2018」を発表した。

その中でパナソニック 代表取締役社長の大坪文雄氏は,「パナソニックは今後,環境貢献と事業成長を一体化させていく」と宣言した。

具体的には,(1)2018年には2005年比でCO2削減貢献量として1億2000万トンを達成し,総排出量も減少に転じる,(2)資源のリサイクル率を16%以上に,廃棄物のリサイクル率は99.5%以上に高める,(3)「環境配慮No.1商品」の売り上げ比率を30%に拡大する,などである。

2018年には3兆円以上の事業規模に
グリーンプラン2018の概要

加えて大坪氏は,「エナジーシステム事業の事業規模を2018年までに3兆円以上にする」との目標値も掲げた。ただし,「3兆円の内訳はあるが,それらは決算報告などでその都度発表する」(同氏)として,今回は内訳についての説明を避けた。

太陽電池と蓄電池の活用でCO2ゼロを目指す

パナソニックの現時点での具体的なCO2排出削減に対する取り組みは,太陽電池と蓄電池の活用をポイントとしている。同社は,今回の発表と同じ10月6日,東京都江東区有明のパナソニックセンター東京でリニューアル・オープンした「エコアイデアハウス」などで,それを示した。

太陽電池と蓄電池。エコアイデアハウスの屋根には,HIT太陽電池モジュールが24枚,定格出力で計5.16kW分が搭載されている
住宅でのCO2排出量を現状の1990年比42%から,家まるごとの「省エネ」で同35%に,そして太陽光発電による「創エネ」と蓄電池による「蓄エネ」でほぼゼロにするという

従来のエコアイデアハウスとの最大の違いは,三洋電機が開発してきた「HIT太陽電池」と蓄電池システムを,CO2排出削減の主軸に据えた上で,それらを制御する次世代分電盤「スマートエナジーゲートウェイ(SEG)」を開発・導入した点。同社はこれら太陽電池や蓄電池,SEGを「CEATEC JAPAN 2010」にも出展している。

パナソニックによれば,「太陽電池と蓄電池を利用すれば,家電機器の省エネや住宅の建材の断熱性を高めるなどの工夫をしても残っていた住宅でのCO2排出量を事実上ゼロにできる」。店舗などでも大幅な削減を見込めるという。

エコアイデアハウスではこのほか,部屋の冷暖房の際に,温度が比較的安定している住宅の床下の空気を部屋内に取り込むシステムとその通風口「呼吸の道タワーS」,太陽光を部屋に取り入れる天窓,部屋の明るさを検知して照明の明るさを自動調光/調色するシステム,エコキュートのお湯を利用する床暖房とエアコンを連携動作させるシステム,パナソニックが2006年に開発・製品化した真空断熱材「U-Vacua」を用いた各種白物家電製品,蓄電池の直流電流の出力を直接用いる直流LED照明,プラグイン・ハイブリッド車(PHEV)や電気自動車(EV)を充電するための家庭用充電スタンドなどが展示されている。

床下の空気を部屋に取り入れる「呼吸の道タワーS」。表示されている温度は,上がこの通風口から吹き出す空気の気温(23.5℃),下が外気温(25.2℃)
蓄電池からの出力をそのまま利用する直流LED照明のデモ
ガレージ内に設置することを想定した「家庭用充電スタンド」

(日経エレクトロニクス 野澤哲生)

[Tech-On! 2010年10月7日掲載]

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