ドコモが繰り返すスマホ障害、"通信品質"の看板揺らぐ

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2012/8/7 16:56
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NTTドコモは7日、同社の携帯通信ネットワークで相次いでいる不具合について原因と対策を発表した。7月25日と8月2日、スマートフォン(高機能携帯電話=スマホ)向けメールシステムなどで大規模な障害が発生。同社では2011年6月から12年1月にかけて頻発した通信トラブルを受け、年度末に総点検を実施したが、今回も不具合を防げなかった。ソフトバンクモバイルやKDDI(au)とのユーザー獲得競争でドコモは「通信品質」を強調しているが、その看板と信頼が失墜しかねない問題といえる。

会見の冒頭、サービス障害について陳謝するNTTドコモの幹部

会見の冒頭、サービス障害について陳謝するNTTドコモの幹部

■2週間で連発した事故

ドコモによると、直近の2件の障害は、昨年頻発したスマホ向けサービスなどを巡るトラブルとは直接関係ないという。7月25日には一部ユーザーの「spモード(ドコモのスマホ向けメールサービス)各種設定」の情報がほかのユーザーから閲覧・変更可能になってしまった。

ドコモのspモードでは、ユーザーを「A面」「B面」と呼ぶ2つのサーバー群に分けて分散制御している。25日にB面のシステムソフトを更新した際、誤って「A面」用の設定ファイルを書き込んでしまった。このためB面のユーザーがA面ユーザーの設定情報にアクセスできる仕組みとなった。メール設定の際に入力するパスワードに「0000」(初期設定時)など同じ数字を使っていた場合、B面のユーザーがA面ユーザーの「spモード各種設定情報」を閲覧、変更できる状態だっという。

不具合が発生していた時間は25日の1時41分から13時37分までの約12時間。設定情報を変更したユーザーは5380人強で、それと同じ人数の設定が変えられたことになるため、合計で1万人強に影響が及んだ。

ドコモは昨年12月にユーザーのメールアドレスをほかのユーザーのものに書き換えるという「通信の秘密」にかかわる障害を引き起こした。今回はメールの中身などは見えなかったが他人のメール設定を変更できてしまうという大問題となってしまった。

その1週間後の8月2日のトラブルは、海外の携帯電話事業者とのローミングを仲立ちするNTTコミュニケーションズの機器故障が原因。通信をつなぐ処理をする「共通線」と呼ぶ回線が、接続・切断を繰り返す不安定な状況に陥り、海外ローミングの音声・パケットがつながりにくい状態になった。

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