鉄筋コンクリートの建物は津波に強かった

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2011/4/7 23:00
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 津波による壊滅的な被害を受けた低地の市街地で、鉄筋コンクリート(RC)造の建物だけが残っている──。岩手県宮古市から宮城県亘理町までの沿岸約300kmを6日間かけて南下し、各所で同じ光景を目にした。

たろう観光ホテル
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岩手県宮古市田老  田老町漁業協同組合(写真:日経コンストラクション、以下同じ)
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岩手県宮古市田老  田老町漁業協同組合(写真:日経コンストラクション、以下同じ)

 RC造の建物は津波に強いと、想定はされていた。そのため、「津波避難ビル」(津波が生じた際に避難する建物。2005年6月に内閣府がガイドラインをまとめた)は、1981年以降の新耐震基準に適合したRC造か鉄骨鉄筋コンクリート(SRC)造であることを条件にしている。実際の災害で証明されたのは東日本大震災が初めてだ。

 日本建築学会が4月6日に開いた緊急調査報告会で、防衛大学校の多田毅准教授は、RC造が津波に耐えた理由を次のように説明した。「津波の外力は建物の形状だけで決まるので、木造もRC造も同じ外力を受ける。RC造は自重が大きい分、地震に対して大きな外力を想定しているので耐力が強い」。

 つまり、地震動に対しては木造もRC造も自重に相応する外力しか受けないが、津波に対しては形状が同じならば自重に関係なく同じ外力を受ける。木造住宅は、屋根まで漬かるほどの津波の力に全く耐えることができなかった。

 次ページには津波被災地で残ったRC造の建物(一部は鉄骨造の建物)を掲載した。

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