2019年8月21日(水)

ある日突然、自社サイトが「ブラックリスト」に載ったら
ラック 専務理事 西本 逸郎

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2013/3/15 7:00
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3月5日火曜日、一部のWebブラウザーから「マイナビニュース」や「毎日jp」など複数のサイトにアクセスできなくなる事態が発生した。これらのサイトが、米グーグルのブラックリストに挙げられたためだ。ただしブロックされたサイトそのものがマルウエア(広義のコンピュータウイルス)に感染した事実はなく、広告などでリンクしていたほかのサイトがページ内容の改ざんなどの攻撃を受けた影響とみられている。進化するネット広告を狙って新しい攻撃手法が広がっている可能性がある。

マイナビニュースにChromeからアクセスしたときに出たエラーメッセージ

マイナビニュースにChromeからアクセスしたときに出たエラーメッセージ

■ニュースサイトが閲覧不能に

5日の朝、ラックの研究者の記事を筆者がフェイスブックのアカウントで共有した直後に、友人のAさんからメッセージが届いた。「記事を閲覧したらウイルス対策ソフトが反応した。誤検出なのだろうか」――。

記事を掲載していたのは情報サービス会社マイナビの「マイナビニュース」(http://s.news.mynavi.jp/)。実際の記事ページを見てチェックをしたが、特に不審な点は見つからない。自分のパソコンにもウイルス対策ソフトは入っており、記事ファイルを詳細に見ても異常な点は見つからなかった。

ウイルス対策ソフトが過敏になって誤検出をすることはよくあるので、Aさんには「100%大丈夫とはいえないが、誤って検出した可能性が高いのでは」と回答しておいた。ところが2時間後の昼前に、Aさんから再度メッセージが届く。米グーグルのブラウザー「Google Chrome」では、記事を閲覧できなくなったというのだ。

実際に記事ページのURLにChromeを使ってアクセスすると、画面に「ウェブサイトの不正なソフトウェアを事前に検出しました。」と表示され、記事を読めなくなっていた。

何がどうなっているのか。時間をかけて調べたところ、いくつかのことが見えてきた。

1)当該記事だけではなく、サイト全体が閲覧不能になっていた

原因は、安全なWeb閲覧のためにグーグルが運営している「ブラックリスト情報提供サービス(『Safe browsing API』と呼ばれている)」にあった。同サービスを使用しているブラウザー(ChromeとFirefox)は、ブラックリストにあるサイトへの接続をブロックするためアクセスできなくなっていたのだ。

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