IT成熟度調査 1位は中国、日本は最下位

2013/12/7付
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EMCジャパンは2013年12月6日、米EMCが世界の企業と政府官公庁を対象に実施した、IT(情報技術)戦略およびインフラストラクチャーに関する調査について説明会を開催した。日本を含む世界16カ国で3200人に対して聞き取り調査を実施し、ITの可用性やセキュリティー、バックアップおよびリカバリーに関する質問の回答結果を集計している。

国別のIT成熟度スコア

各組織のIT成熟度レベルを1~100ポイントで評価したところ、成熟度が最も高い国は中国(65.2ポイント)という結果が出た。

中国の企業および組織におけるIT部門の意思決定者は、「継続的な可用性や高度なセキュリティー、統合されたバックアップ/リカバリーのテクノロジーを集中的に導入している」と回答した比率が他国と比較して最も高かった。

2位は米国(61.8ポイント)で、以下南アフリカ(60.9ポイント)、ブラジル(53.8ポイント)と続く。日本のIT成熟度は、16カ国中で最下位(38.8ポイント)だった。

EMCでは、IT成熟度を「先進的(Leaders)」「導入済み(Adopters)」「評価段階(Evaluators)」「遅れている(Laggards)」の4段階に分類。「成熟度が高くなるほど、データロスやダウンタイム、セキュリティー違反などの影響が小さいという結果が出ている」と、EMCジャパン マーケティング本部 本部長の上原宏氏は説明する。

具体的には、基幹アプリケーションのデータ復旧時間が「分」単位以下と答えたのは、全回答者中27%でしかなかったが、成熟度レベルが最も高いセグメントに入る企業では、53%が分単位での復旧が可能だと答えている。

また、成熟度が最も高いセグメントに入る企業の76%が、すべてのインスタンスを通じて失われたデータを「100%回復できる」と考えているのに対し、成熟度が低いセグメントで同様に考えている企業はわずか44%だったという。

事実、ダウンタイムによる経済的損失額について上原氏は、「成熟度が最も高いセグメントでは、最も低いセグメントの損失額の65%にとどまっている」として、成熟度の重要性を強調した。

日本の成熟度が最も低いという結果だった今回の調査だが、上原氏はその要因について、「サイバー攻撃などを他人事だと考えていたり、伝統的なセキュリティー対策だけしていれば大丈夫だと考えていたりするのではないか。また、売り上げに直結しないセキュリティー対策は、投資の優先度が低いのではないか」と指摘。

そのうえで「重複排除など最新テクノロジーを導入すれば、全体のコストを削減することにもつながる。また、データ漏えいやなりすまし、アカウントの乗っ取りなどは、経営破たんさえも招くリスクになりかねない」として、最新技術の導入を検討するように啓もうしていきたいと述べた。

(ITpro 藤本京子)

[ITpro 2013年12月6日掲載]

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