2018年8月17日(金)

今後の主力は「2in1デバイス」、米インテルが講演

2013/6/6付
保存
共有
印刷
その他

基調講演に登壇したKilroy氏

基調講演に登壇したKilroy氏

 「Intel(インテル)は2011年にこの場で『Ultrabook』を提唱し、パソコンを“再発明”した。今回、我々が新たに提唱するパソコンの姿、それが“2-in-1デバイス”だ」――。米Intel社, Executive Vice President, General Manager, Sales and Marketing GroupのTom Kilroy氏は2013年6月4日、「COMPUTEX TAIPEI 2013」(台湾・台北市)の基調講演に登壇し、同社が「2-in-1デバイス」と呼ぶ、ノート・パソコンとタブレット端末の一体型端末が今後のパソコン市場の主役を担うとの展望を示した。講演ではこの端末に向けるプロセッサーの新製品として、第4世代Coreプロセッサーと22nm版Atomプロセッサーを紹介した。

 Kilroy氏は冒頭、「かつてのパソコンの経時変化はマーチ(行進)のようだったが、最近ではスプリント(競争)に変わった」と語り、パソコンのフォームファクター(形状)やディスプレー寸法、OSなどがここ数年で著しく変化していることを指摘した。その上で「タブレット端末のように軽く、しかもノート・パソコン並みの処理性能を備える“2-in-1デバイス”こそが、消費者が真に求める端末だ」とした。

[左]2011年は「Ultrabook」、2013年は「2-in-1 Devices」
[右]ノート・パソコンとタブレット端末の良さを併せ持つ

[左]2011年は「Ultrabook」、2013年は「2-in-1 Devices」
[右]ノート・パソコンとタブレット端末の良さを併せ持つ

 2-in-1デバイスに向けて同社が今回発表したのが、第4世代Coreプロセサ(開発コード名:Haswell)である。第3世代Coreプロセッサー(開発コード名:Ivy Bridge)に適用した22nm世代のプロセス技術を踏襲しつつ、マイクロアーキテクチャーを刷新した。従来比1.5倍の電池駆動時間や同2倍のグラフィックス性能を実現している。

22nm版Atomも2-in-1デバイスに搭載へ

22nm版Atomも2-in-1デバイスに搭載へ

 第4世代Coreプロセッサーに劣らず説明に時間を割き、注力ぶりをアピールしたのが、22nm版Atomプロセッサー(開発コード名:Bay Trail)である。Intelは2012年5月に、同プロセッサーに搭載するCPUコア「Silvermont」の内部構造を明らかにしたばかり。Silvermontでは、22nm技術の導入によって従来比3倍のピーク性能、または従来比5分の1の消費電力を実現できるという。

 講演ではBay Trailを搭載したエントリーレベルの2-in-1デバイスが「2013年10~12月に(最低価格)399米ドルで市場投入される」(Kilroy氏)ことを明らかにした。同様に、Bay Trailを搭載したタブレット端末も2013年内に市場投入される見通しである。

スマートフォン向け22nm版Atomにも言及

スマートフォン向け22nm版Atomにも言及

 この他、スマートフォン向けの22nm版Atomプロセッサー(開発コード名:Merrifield)に関して、同プロセッサーを搭載したスマートフォンが2014年第1四半期に端末メーカーから発表されるとの見通しを明らかにした。

 これらの主役級の発表とともに注目を集めたのは、同社がBay Trailを搭載するタブレット端末を紹介するに当たり、マルチモードのLTEモデム(ベースバンドLSI)を併せて提供する計画を明らかにしたこと。同社は2011年にドイツInfineon TechnologiesのベースバンドLSI部門を買収しており、その具体的な成果となりそうだ。

(日経BP半導体リサーチ 大下淳一)

[Tech-On! 2013年6月5日掲載]

保存
共有
印刷
その他

関連キーワード

電子版トップ



[PR]

日本経済新聞社の関連サイト

日経IDの関連サイト

日本経済新聞 関連情報