4m以上離れた場所に10kW級の出力でワイヤレス給電できる技術
日本電業工作とボルボグループが開発

2012/7/7付
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日本電業工作とボルボテクノロジー・ジャパンは、電気自動車(EV)向けのワイヤレス給電システムを開発した。マイクロ波を用いた方式を採用し、4~6m離れた場所へ10kW級の出力の電力を無線伝送する実験に成功した(図1)。

この給電システムは高効率な「レクテナ」を開発することで実現した。レクテナは、アンテナ(antenna)と整流回路(rectifier)が一体となった、電磁波を直流の電力に変換するデバイスである。今回、10kWの大出力ながら約84%と高い変換効率を達成するレクテナを開発した(図2)。日本電業工作がこれまで開発したレクテナの「2倍近く高い効率」(同社)という。

単位面積当たりの出力は3.2kW/m2以上で「世界最高出力」(同社)とする。使用したマイクロ波の周波数は2.45GHz。

まずはトラックやバスに

ボルボテクノロジー・ジャパンは、スウェーデンVolvo社が同グループのアジア研究開発拠点として2012年に東京に設立した企業。Volvoグループとしては、今回開発したワイヤレス給電技術を「まずはバスやトラックなどの商用車に適用していきたい」(ボルボテクノロジー・ジャパン 代表取締役の外村博史氏)という。

今回の実験は、京都大学生存圏研究所のマイクロ波送受電実験棟にある電波暗室で実施した。なお、日本電業工作は今回の実験の様子の一部を、2012年7月11~13日に開催される「TECHNO-FRONTIER 2012」(東京ビッグサイト)で披露する予定。

(日経エレクトロニクス 久米秀尚)

[Tech-On! 2012年7月6日掲載]

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