チロルチョコ復活へ甘くない「カイゼン」
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一口サイズのチョコレート「チロル」のブランドで知られる菓子の企画・販売会社であるチロルチョコ(東京都千代田区)が収益回復に向け、業務改革に乗り出した。コンビニエンスストアでの販売を増やして業績を伸ばしたものの、2009年3月期の113億円をピークに売上高が伸び悩んで赤字に転落。「いつの間にか社内にムダが入り込んだ」。そう判断した社長の松尾利彦は、徹底的なムダとりで知られるトヨタ生産方式の創始者、故・大野耐一に師事した山田日登志の指導を仰ぐことにした。工場や物流の現場で厳しいカイゼン活動が始まった。(文中敬称略)...
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