2019年5月26日(日)

仏大統領選、オランド氏勝利 緊縮以外の選択示唆
17年ぶり社会党大統領

2012/5/7 3:16 (2012/5/7 11:11更新)
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【パリ=竹内康雄】フランス大統領選の決選投票は7日未明にほぼ開票作業を終えた。仏内務省によると、海外領土を除くオランド氏の得票率は51.67%、サルコジ氏は48.33%。オランド氏は6日午後9時半(日本時間7日午前3時半)ごろ、仏中部チュールで支持者を前に演説し「仏国民は変革を選んだ。私はすべてのフランス人の大統領になる」と勝利を宣言した。今月中旬の就任式を経て、新大統領に就く。任期は5年。

欧州債務危機が続く中で、オランド氏は財政規律だけを重視する傾向に疑問を呈し、欧州連合(EU)の財政規律を強化する新条約見直しや欧州中央銀行(ECB)の役割変更を提唱、成長や雇用を重んじるよう訴えた。6日夜には「財政緊縮だけが選択肢ではない。欧州の成長・雇用を促進する」と述べた。

アフガニスタンの仏軍駐留を2012年内に撤退するとも公約しており、欧州や世界との関係が注目される。内政では、高止まりする失業率改善や生活向上に重きを置き、ガソリンなど燃料価格の3カ月間凍結や教育分野で6万人を雇用するなどの政策を主張。こうした政策が国民の支持を得た半面、財政出動色が強い公約が少なくない。

オランド氏は直ちに組閣作業に入る。行政執行を担う首相には、社会党のオブリ第1書記や、エロー・ナント市長(下院議員)の名前が取りざたされている。

サルコジ氏は投票が締め切られた直後の午後8時すぎにパリ市内で敗北宣言し「オランド氏が大統領だ。私は多くの国民を説得できなかった」と敗戦の弁を述べた。再選を目指した現職大統領の敗北は1981年のジスカールデスタン元大統領以来31年ぶり。「私は今後、有権者の一人として生きる」とも表明し「残りの人生は、35年の政治生活とはまったく違うものになるだろう」と、政界引退の意向をほのめかす発言もあった。

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