宮崎駿監督「僕の長編アニメの時代終わった」
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映画製作の第一線から退くことを表明していた宮崎駿監督(72)が6日、東京都内のホテルで記者会見し、「僕は何度も辞めると言って騒ぎを起こしてきたが、今回は本気です」と引退を正式に表明した。今後はスタジオジブリのプログラムからは外れ、長編アニメ映画以外の仕事をするという。
宮崎監督は「今、次の作品を考えだすと(完成までに)5年以上はかかる。僕の長編アニメーションの時代ははっきり終わったんだと思う」と、年齢が引退理由であることを明らかにした。ジブリの後進の作品に関与することはないという。
宮崎監督の最後の作品となる「風立ちぬ」(公開中)は、イタリアで開かれている第70回ベネチア国際映画祭のコンペティション部門に出品。スタジオジブリの星野康二社長が1日、同映画祭会場で宮崎監督の引退を発表し、国内外から惜しむ声が上がっていた。
コンペ部門の受賞作は日本時間8日未明に発表される。〔共同〕