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赤ちゃんも「学割」 家族で料金下げるワザ

割り切りスマホ節約術(下)

NIKKEI STYLE

 春はスマートフォン(スマホ)の料金見直しに最適な季節だ。料金プランの見直しなどで月額料金を大きく引き下げるのは難しいが、使い方を割り切ればまだまだ節約は可能。今回は、家族全体でスマホ料金を大きく削る方法を紹介する。(注:通信料金の情報は2014年2月中旬時点のもの。契約状況によって削減される金額は異なる場合がある)

子供のスマホデビューと同時に親も買い替え

子供用の携帯電話やスマホを購入するなら、合わせて親のスマホも買い替えると得をする。毎年1月から5月末まで、各携帯電話会社は「学割キャンペーン」を実施しているので、これを機に検討しよう。

学割という言葉から、学生のみが対象だと思われがちだが、ドコモだと3歳以上、auは小学生以上、ソフトバンクは0歳児でも加入できる(図1)。

学割のメリットは、新規契約でも基本料金が最大3年間無料になること。また学割での購入と同時に家族がスマホを購入すると、基本料が無料になる。

無料期間は、購入方法で変わる。ドコモの場合、家族が機種変更でも1年間は無料になるが、auとソフトバンクは対象外。その代わりに機種変更では、本体価格が1万円割引になる(図2)。

【ポイント】
○学割とセットで買い替えれば、基本料が3年間無料
×各携帯電話会社ごと、利用できるのは1回のみ

自宅のネット回線とまとめて節約

外出先ではスマホ、自宅ではパソコンを光回線に接続…。こんな使い方なら、自宅の回線を見直すことで、スマホの料金が安くなるケースがある。

対象となるのは、auかソフトバンク(図3)。「auスマートバリュー」を例にすると、スマホと自宅、2つのネット回線をauと契約するだけで、スマホの料金が1契約当たり月額1410円(税抜き、3年目以降は月額934円)安くなる。

普段、毎月6934円(税抜き)を支払っているauユーザーなら、自宅を「auひかり」などに変更することで、スマホの料金が月額5524円(税抜き)に下がる。さらに家族3人、すべてauのスマホを利用していれば、合計で月4230円(税抜き)の減額。今後2年間で10万1520円(税抜き)も安くなる。

またMNPでスマホをauに変更し、さらにネット回線も、プロバイダーの乗り換えキャンペーンなどでお得に変更すれば、家庭の通信費をグッと節約できる。

【ポイント】
○一人当たり月1410円(税抜き)安くなる
×自宅のネット回線が変更される

月額3000円、月3GBのデータ通信を家族でシェア

パケット代節約の代表格「格安SIM」には、家族など複数台のスマホで共有できるものがある。「シェア」型といわれる格安SIMカードのプランだ。

通常のプランと違うのは、1契約1枚ではなく、1契約で3枚というようにSIMカードを増やせること。さらに契約したデータ通信量の上限を、複数のSIMカードで分け合える(図4)。

外でよくネットを使うお父さん、ネットは自宅のWi-Fi経由が大半のお母さんといった具合に通信量には差がある。そこで家族内でデータ通信をやりくりするというのが、この節約案だ(図5)。

ポイントは月何GBあれば足りるのか、全員の通信量を計算してシェア型の格安SIMカードを選ぶこと。ただし格安SIMはネット専用になるため、通話用のスマホやガラケーとの2台持ちが基本になる。

【ポイント】
○1つの格安SIM契約を、家族でシェアできる
×契約なしのスマホが人数分必要

子供や高齢者向けに「割安専用スマホ」

子供や高齢の親がスマホを使いたいと言っている。けれど、普通のスマホは料金が高いのがネックだ。また子供には不向きなコンテンツを利用制限できるスマホ、両親には簡単に操作できるスマホを選びたい――。そんな悩みを抱えているなら、子供やシニア向けのスマホを検討してみよう。

各携帯電話会社は、子供向けのスマホやシニア向けのスマホを用意している。注目は、専用のパケット定額サービスだ。通常のスマホだと月5700円(税抜き)のパケット定額料が月2839円(税抜き)に下がる。

安い理由は、通信量の上限が月500MBと少ないからだ。このため、屋外ではネットをほぼ使わず、利用するのは自宅のWi-Fiでのみという人や、ネットは使ってもメールくらいという人に向いている。

子供向けのスマホがあるのは、今のところドコモだけ。一方のシニア向けのスマホは、ドコモの「らくらくスマートフォン2」やソフトバンクの「シンプルスマホ」がある。どちらもボタンや文字を大きくするなど、操作しやすいホーム画面を用意する(図6)。

【ポイント】
○毎月のデータ通信料が約3000円
×スマホの選択肢が少ない

(日経PC21増刊『必ず使える!スマートフォン 2014年春号』の記事を基に再構成)

[参考]日経BP社は2014年3月3日、「必ず使える!スマートフォン 2014年春号」を発行した。あらゆる角度からスマホの料金を下げる方法を解説。無料でアンドロイドの不安・不満を一掃できる最新の活用ワザや、「不正アプリから個人情報を守る鉄壁ガードテク」、「ネット犯罪から子どもを守る方法」までを一挙掲載した。スマホ写真術や編集部おすすめの超便利グッズも紹介している。

必ず使える!スマートフォン 2014年春号

著者:日経PC21編集部
出版:日経BP社
価格:680円(税込み)

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