2019年1月24日(木)

CDしのぐ「最高の音質」で音楽の感動を味わう PCオーディオの世界(1)

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2012/9/10 7:00
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 デジタルミュージックの世界が今、「PCオーディオ」の登場で新たな地平を迎えようとしている。これまでの圧倒的な操作性、利便性に加えて、音質面での改善も大きく、パソコン(PC)さえあれば手軽にその効果を実感できるのだ。早速、その魅力に迫ってみよう。(麻倉怜士=デジタルメディア評論家)

図1 CDを超える音質と利便性が魅力の「PCオーディオ」システム

図1 CDを超える音質と利便性が魅力の「PCオーディオ」システム

オーディオの目的は「音楽から感動を得る」ことだ。アーティストが心を込めた演奏を忠実度が高くて情報量が多く、感情の微妙なアヤまでこと細かに再生してくれるオーディオシステムで聴くなら、感動は何倍にも膨れ上がるだろう。

そのための最新の、そして最強のシステムがPCオーディオだ。オーディオの歴史は1950年代のLPレコードの誕生から始まる。レコードプレーヤーが登場し、次に1982年にCD(コンパクトディスク)が発売され、CDプレーヤーの時代になった。CDは今までも、またこれからも生き延びるだろうが、このCDを超える音質とメディア性を熱く期待されているのが、PCオーディオなのである。

類似のシステムでPCオーディオに近いのが、iPod(アイポッド)やウォークマンなどの携帯音楽プレーヤー。そのユーザーなら、CDから音源データを取り込み、プレイリストによって、好きな曲を好きな順に自在に聴ける便利さが、PCオーディオにもそのまま受け継がれているといえば理解が早いだろう。

■携帯プレーヤーの操作性+圧倒的な音質力

図2 PCオーディオシステムは、従来のCDプレーヤー、アンプ、スピーカーの組み合わせのうち、音の入り口に当たるCDプレーヤーをパソコンとDAC(D/Aコンバーター)で置き換えた格好だ

図2 PCオーディオシステムは、従来のCDプレーヤー、アンプ、スピーカーの組み合わせのうち、音の入り口に当たるCDプレーヤーをパソコンとDAC(D/Aコンバーター)で置き換えた格好だ

しかし、携帯プレーヤーとは全く異なるのがその音質である。PCオーディオは、コンベンショナルなCDメディアを音質において大きく凌駕する可能性が高い。そのポイントは、(1)パソコンでリッピング(取り込み)したCD音源、(2)配信を受信してためた「ハイレゾ(ハイレゾリューション=高解像度)音源」――の再生だ。それを詳細に説明する前に、PCオーディオで必要なアイテムについて解説しよう。

従来のオーディオはCDプレーヤーでディスクを掛け、その信号をアンプで増幅し、スピーカーで音にするという構成だ。PCオーディオはCDプレーヤーが担っていた音源部分の改革。アンプ、スピーカーはそのままでよい。プレーヤーという言葉だと、「ディスクを掛ける」というイメージがあるが、PCオーディオでは、原則としてディスクは再生しない。ディスク再生ではなく、ハードディスクやSDカード、SSD(ソリッドステートドライブ)などからの読み出しがメインだ。

パソコンは必要だが、WindowsでもMacでも大丈夫。形状もデスクトップ、ノートブックのどちらでもOKだ。ただし、CDを取り込むには光学ドライブが必要。そのためのソフトウエアも要る。

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